令三豪雪

■令三豪雪

 昨日の除雪で筋肉痛を訴えたら、日ごろ使ってない筋肉が使えたのでいいと言われる。今朝も除雪、除雪の一日かと思うとなかなか起きれない。7時を回ったので、起き上がり、玄関のドアを開けて、唖然とした。昨日よりも多い!

 今日は家人が休みなので朝からセカンドオフィスへ行くつもりであったが、この瞬間中止になった。除雪は、一生懸命にやったらダメであると学習しているので、まずは朝食である。

 エネルギーが増したので、除雪にかかる。アプローチを通れるようにするだけでも一苦労である。今朝の実家の様子である。

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 近所の車の様子である。この車は、昨日使っていたので雪がなかった時期もあったはずだ。

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 今現在、コロナで命の選別であるトリアージが行われようとしているのと同じで、除雪でも最小の範囲を行う。まずは車が出なければならない。食料が底を付き、必要緊急の買い物をしなければならないことになっていた。

 家人と一緒に9時から開店するスーパーに向かう。ガラガラだと思っていたが、駐車場はほぼ満車であった。大量に食材を購入し戻る。そうして、除雪である。

 昼までは力尽きて部屋でなご成る。昼食は、自分で野菜味噌ラーメンを作る。いつものやつである。大満足であった。

 昼の様子である。

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 午後からは、セカンドオフィスへ行こうとしたが、雪がひどく近くの喫茶店にした。入店すると時短営業にしますと言われ、30分しかおれなかった。喫茶店へ行く目的の一つに灯油の節約があったが、まあ仕方がない。ゆっくりとした時が得られた。

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 時間短縮で申し訳なかったと、ドリップコーヒー一人分をいただいた。

 薬局へ寄って帰ることにしたが、途中で歩道と車道の間に、まるで乗り捨てられたような車が止まっている。こういうのは除雪車の邪魔になって駄目ではないかな。

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 歩く道は、車道と歩道の間に積雪があるので、しぶきはかからない。しかし、不安定な道である。

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 しかし、小さい所はこのような道になる年は頻繁だったようだ。最近、積雪が少なかったので忘れていたようだ。すれ違いは出来ないので、人が来ないことを確認して通らなければならない。人が通っている時は、手前で待っていなければならない。

 夕方、家人はプールへ行くので送って行くことにした。車を暖気していざ行こうとすると、自宅の前で、高級車が雪に埋もれて脱出できないで苦労している。これが出ないとこっちも出れないので手助けする。しかし、20mほど進んでまた埋まってしまい、タイヤは空回り。すると、近所の方も応援に駆けつけて6名で対応することになった。

 結局1時間以上もかかってしまった。イケメンの彼は、車の性能を過信して、ふかしてしたが、あれでは駄目である。車なんぞにそんな能力があるはずはないことを知るべきである。これに、疲れて自分の足の指が痙攣している。このことを家人に訴えると、年寄りやね~ということであった。

 自分は今回の大雪を令和三年の豪雪とし、令三豪雪と名付けた。

■「火の山の物語」(中村真一郎著、筑摩書房、1988年)を読む。

「~文学者たるものは、同じことを二度、筆にしない~」

「~日本式の老人のように枯れることを、やはり頑固に拒否していた白鳥は~」

「~英語を日常語としている財閥の夫人や、フランス語で普段の用を足している宮廷関係の華族や~」

「富は人民からの略奪である」

「芥川個人~肉体の衰えと精神的不安とに悩まされながら脱出の道を模索していた~」

「芥川さんは、本を速くしか読めない人だった。君もそんなに速く本をよんでばかりいると、芥川さんのようになったしまうよ。」

「最新流行のものばかり気を取られて、基礎の努力をおこたると大成しない~」

「人は懐かしい人を偲ぶためには、何度でも同じ話をするものである。」

横光利一風の“第四人称”で~」

「毎日、三枚ずつ、原稿が書けるなら、作家になりなさい」

「そしてあらゆる伝説がそうであるように、誤まりと誇張に満ちて伝えられている。」

「~おのれの内部に巣食う病気の確実な進行によって、自分には未来はない、と知っていた。」

「~人生とは、孤独の魂がおのれの静寂のなかに対話を交わしながら、死に向かって吸い込まれていく時間~」

「~人間は食べ貯めのできる動物であるということも知った。」

「私はどうせ近日中に迫ってくる死~一日伸ばしの生命を生きながらえながら~」

「~和漢洋の古典に絶えず接することを、勉強とも思い~」

「~多くの軍隊生活を免除された者同様、戦後間もなく世を去った。」

「朝ニ道ヲ聞カバ、夕ベニ死ストモ可ナリ」