天気予報

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■天気予報
 世の中、変化してるなあと、たまに認識している。そして、多くの場合思い出せない。
 今日は、たまたま覚えていた。
 天気予報である。昔からニュースの最後に半日単位で降水確率予報が報じられる。経験で20%以下なら傘は持たない。これまで、あまり大きな問題もなかった。
 ところが、テレビで盛んにスマホの予報を勧めるので入れて見た。特徴は、1時間毎の予報が示されることであった。
 こいつは、便利だと飛び付いたのだった。しかし、ある時、雨が降らない予報であったにもかかわらず雨が降った。慌てて、スマホの天気予報を確認すると雨に変わっている。詳しくは、調べてないが、予報が変わる度に変更されるようだ。
 まあ、これからはこのような天気予報に慣れなければならないのか。
 冬前迄は、常時傘を携行していた。
 今の病気には、紫外線が良くないので、日傘としても使うためである。
 邪魔にならないようにカラビナに掛けてある。常時傘を携行するなら天気予報を確認する必要はない。
 最近は、降水確率よりは、風速に目が行く。風が強い日は、公共交通機関での移動にしている。

■「偶然の散歩」(森田真生著、ミシマ社、2022年)を読む。(その2)

「“何にでも役立つ知性”などあり得ない。」

「自己の内面に潜り込む生活を志向する人~」

「~吸収できないものは、潔く手放せばいい。」

「思考は存在全体を満たさなければならない」

「死は、連綿と続く生の流れを守り育んでいくために、遠い祖先が編み出した発明なのである。」

「むかしは、自分はいつのたれ死んでもいいと思っていた。」

「僕たちはいま、未曾有の環境変動を経験している。」

「花に呼びかけ、石に驚く。」

「・・・・時間を無駄にしてはいけないという発想そのものが間違っていると思う」

「何百、何千という本を読む。」

「思い通りにいかないからこそ、思わぬ方向に道が開ける。」

「本は遠い未来と接触している。」

「詐欺に遭ったとき、最も頼りになるのは、警察でも弁護士でもなく、詐欺師の友人だ~」

「役に立つものばかりで環境を染め上げてしまえば、僕たちはやがて窒息するだろう。」

「最も素晴らしいものは、いつも公開されている。だが、僕たちは見逃してばかりいる。」

「日常は堂々めぐりなのである。」

 

ドライブ

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■ドライブ
 コンピューター業界も地に落ち思わざるを得ない事態に遭遇した。
 写真の整理するとやたらに■■■■の容量が足りなくなったのて、追加費用を払えというメッセージが出続ける。
 こっちは、■■■■など無関係だと無視してきたが、操作出来なくなり、止むを得ず追加費用を払った。
 その後は、スムーズに使えているものの、毎月クレジット会社から引き落としの葉書が届いている。毎月なので膨大な金額になる。
 まったく頭に来る。
 自分たちの都合のいい仕組みを作り上げ、必要のない人に対して、金を巻き上げないと作業が出来ないようにする。
 この世の中に共通しているのは、労力を掛けず金を搾取した方が勝ちという価値観ではなかろうか。
 外食産業、喫茶店、メーカー、ほぼすべての業界で感じる。赤信号みんなで渡れば恐くない、の如く。
 しかし、消費者だっていつも泣き寝入りしているわけではない。自分は非力で無理であるが、力のある人は静かに対策しているだろう。
 その後の世界、皆自分たちで作物を作り、交換しながら自分たちで食事を作って、困ったときは、お互い助け合い、得意な人はその能力が発揮出来る社会。食事に旨さなど求めない社会。
 まあ、少し昔の世界である。

■「偶然の散歩」(森田真生著、ミシマ社、2022年)を読む。(その1)

「一度きりと永遠は、どうしてこんなに似ているのだろうか。」

「歩く速度でしか見えないものがある。」

「同じ散歩は二度とない。」

「“自分だけがぶつかっている特殊な問題”を究めてゆくことが学問なのだと~」

「~“独立研究者”を名乗って活動している。」

「病気の本当の原因は何か。」

「この世の多くの関係は網である。」

「語りえないことについては沈黙しなければならない」

「音楽とは、数えている自覚を持たない精神による、隠された算術の実践である」

「流れる時間を“楽しむ”よりも、費やす時間を減らしてくれる“楽”な方法ばかり求めてしまう。」

「身の回りには“仕組みはわからないが使えるもの”がどんどん増える。」

「昨日より少しでも生きることが嬉しい」

「静かで節度のある生活は、絶え間ない不安に襲われながら成功を追い求めるよりも多くの喜びをもたらしてくれる。」

「同じ頃、学校の視力検査で“色弱”という診断を受けた。」

「ただ夢中で何かに没頭する時間に、下手も苦手もないからである。」

 

 

ドタキャン

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■ドタキャン
 幼馴染の話である。小学生の時から社会人まで付き合いがあった。彼は、勉強が出来た。確か、高校は、東部や西部や南部や北部ではなく、中部の方であった。大学も旧帝大、いわゆる一期校にストレート合格し、就職も一部上場企業であった。
 遊んでいるときは、思わなかったが、今振り返って見るとお手本にしていたのかもしれない。
 社会人になって何回か会ったが、彼の周りの人の評価があまり良くなかった。自分は、まったく思い当たることは、無かった。
 周りの人の話しぶりでは、約束を急に断わるらしい。
 何年か前、■■方面に用事があったので、会おうとなった。こっちは、地元を名物の買い込んで待ち合わせ近くで待った。
 彼から連絡があり、今日は行けないと一言。
 ああ、これか!
 人生で急に状況が変わることは、ままあるが、多くの場合少し前に分かることがあると思う。
 まあ、仕方が無い。買って来たお土産は、店の方に貰ってもらった。
 幼いころから築き上げてきた柱がポキッと折れる気がして、悲しかったね。

■「おれに聞くの?」(山下澄人著、平凡社、2023年)を読む。

「~“人生”というのは死んだものの言葉だと思っている。」

「~断片だけで判断され、深掘りされることなく誤解され、思い違いをされるのは、人間の社会に生きる醍醐味~」

「どうにかなるのだ。」

「ただ好きにやる場合重要なのは他人の評価をあてにしないということです。」

「こうすればああなるがそうすればそうなる。これは嘘ですよ。」

「ただ勘違いしてはいけないのは“道などない”ということで~」

「死ぬのは法律違反です」

「飽きてから物語」

「昼はほぼ毎日カレーです。」

「“かん”は精密科学です。」

「~長い目で見てみると“かん”の判断はやはり絶対に間違っていないのです。」

「~病気になってよかったこともあるでしょ」

「少なくともここまでは大変楽しい日々でした。」

「いつまでもあるのは衝動のようなものだけです。」

「書いていたからこそ発狂せずに済んでいるのじゃないか~」

「結果、わたしは本を読んだりそこらを歩いたり人と話したりあれこれ考えたり書いてみたりしているだけです。」

「緊張すると滑落する。」

「才能がないのは幸運です。」

「わたしたちも環境だ」

「罪悪感は金になる。」

「~ベケットを読んで見てください。カフカを読んでみてくださいといいます。生きていくことに自信がなくなります。」

「大丈夫、苦悩は歳をとっても続きます。なんなら増します。」

 

見てない

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■見てない
 考えようによっては恐ろしい話である。先日、車を運転していたら、T字路での自分の一旦停止無視により、右から来た車と衝突しそうになった。
 自分では、確認していたと思われる。しかし、見てないのである。
 いよいよ認知機能が低下しだしたか。幸い、自家用車がなくても生活は出来るので、免許を返納すれば済む。
 おそらく、多くの人の免許返納のタイミングは、大きな事故がきっかけになっていると考えている。
 気にし出すと、似たようなことが増えて来たように思う。
 一方で、見たくないという場合もある。ちょっとした知り合いであるが、近付きたくない奴である。先日、ファーストフード店で遭遇した。この場合は、目が泳ぐ。つまり、見てないのである。
 寒くなったので、首や耳を寒さから守るためにフードを被るようになった。しかし、このフードは、大きく目まで覆ってしまう。
 この状態で歩いていると、危険な目にも遭う。自動車である。ハイブリッド車なのでエンジン音がなく、スレスレを通る。
 なんか、電気自動車を推し進める政策のようであるが、自分では間違っていると考えているのでやめてもらいたい。
 歩いていて怖いのは、電動車椅子である、2回ほどもう少しで足の甲をひかれそうになった。これに、近い乗り物も解禁されるようだが、歩道を通るのは止めてもらいたい。
 だいたい、大きな事故が起きてから対策するという幼稚なことを繰り返している。再発防止などに努めても失ったモノは、戻らない。

■「くたかけ」(小池昌代著、鳥影社、2023年)を読む。(その2)

「いずれにしても、人は死んだら、人の記憶のなかで、かくも自在に生きはじめる。」

「鳥の声で始まる一日―――何がどうあろうと、それもまた、素晴らしい人生ではないか。」

「人間がいなくなった家の荒廃ぶりには驚くばかりである。」

「高齢者の孤独って、精神ばかりでなく、肉体をむしばむんだから。」

「人間は時に、そうして人や物を簡単に捨てる。」

「とにかく、医者は全くあてにならなかった。」

「新しい言葉は、みんな英語をそのまま使う時代になってしまいました。」

「~人間の世界には、余生という、双方持て余すような、不思議な時間があった。」

「すべて人にあわせ、人に添い、人を傷つけぬよう、最大限の努力を払って、自分を曲げて、頭を低くして生きなくてもいいーーー。」

「まったく無駄に長生きしてる。やること、ないんですから。」

「安い卵を食べても、命に別状はない。」

「今必要なのは変化だ~」

「物事が変わるとき、変化のきざしは、そのずっと前から、すでに起きているのだろう。」

「生きるためにはね・・・ひとはできることはなんでもするわ。」

「本来、人は植物が枯れるように自然に逝ける。」

「~人の最期こそ、自分の能力を発揮できる最高のチャンスと考えたのだろう。」

「もうすぐ死ぬ人は強い。」

「人間も、“管”なのだ。」

 

 

水の味

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■水の味

 いつからだったか記憶は追い付いて行けないが、飲料水には気をつかって来たと思っている。

 今でも鮮明に覚えているのは、山の水である。いくつもあるので、特定は出来ないものの、鷲羽岳のふもとから湧き出る水は、覚えている。夢中で何杯も口に運んだ。

 また、途中で水の入ったペットボトルを落としてしまうことも経験した。近くに川が流れていた。自分は、このまま、脱水症状で倒れるか、不衛生な川の水で腹痛になるかの、選択を強いられたことがあった。確か、ペットボトル一本分は、川から汲んで飲んだ記憶がある。

 現在、自宅の水は製氷機を含め、ドラッグストアーの無料の無菌水を使用している。このため、2〜3日毎に、訪店している。商品は何も買わない。

 しかし、洗浄には水道水を使う。塩素消毒が目的である。

 家には、歴代の浄水器がある。まだ、未使用のフィルターもあるが、近く廃棄する予定である。

 最近開店した店で水を頼んでいる。しかし、甘く感じるので困っている。氷から来ていると思っているが、黙って飲むしかない。

 生活する上で美味しい水は、貴重である。

 店で水を頼むと、小さな紙コップに気休め程度の量で提供される。

 しかし、行き付けの店では、大きなプラスチックのコップに、大量の氷とともになみなみと提供される。もちろん、コーヒーの量より多い。こういう店は大事にしたいね。

■「くたかけ」(小池昌代著、鳥影社、2023年)を読む。(その1)

「~木を見れば、目が輝く。」

「海の塩気は、容赦がない。日々の生活を滅ぼしていく。」

「厳選された素材の、質素で素朴な昔ながらの和食。」

「突然の連絡に良い連絡があるはずがない。」

「何かあっても、きっとなんとかなる。」

「~実際は体内時計が狂っているだけで、睡眠は取ってるんだから~」

「色には人に生きることを促すような、すごいエネルギーが詰まっているような気がする。」

「政府の言うことは信じられず~」

「かくして高齢者の膝の痛みは、人生の終わりにやってくる理由のない“罰”で~」

「~老化が成熟ではなく、病であること~」

「~どうせ人は、誤解されつくして、そのあげく、たった一人で死ぬのだ~」

「思い出さない限り、そのひとはいるのに、いないことと同じことになる。」

「不在が生み出す独特の空気圧。」

「~無料より怖いものはない~」

「しかしいずれ、崩壊のときは来る。」

「信じる人は強いね。」

「人骨はどうも植物の滋養とならず、かえって枯らしてしまうようである。」

 

捨てゼリフ

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■捨てゼリフ
 先日修理してもらったボイラーがまた故障した。確か、数年前に今までのが故障し、基盤の問題なので、ということで新しく取り替えさせられた。
 30万円〜40万円だったと記憶している。
 そうして、これも故障したので、修理してもらったら、□3cmのセンサーに水が当たり故障ということで、約8万円を請求された。
 しかし、また故障した。
 メーカーの担当者は、基盤の問題の可能性があるので、次故障したら診断しますと、捨てゼリフを吐いて帰った。
 この後の展開は、目に見えるようだ。デキ診断で、基盤がやられているとし、全部取り替えなければならないと迫るのであろう。

■「現代誘惑論」(遠藤周作著、河出書房新社、2023年)を読む。

「全くみすぼらしいもんだなあ、あんたの人生は」

「安定は情熱を殺し、不安は情熱をかきたてる」

「〜途端に家族たちはピタリと笑い声をやめ、座が白ける。」

「ながい間、病気をしていたせいで、すっかり浦島太郎になってしまった。」

「〜世の中には自分の責任じゃなくて不幸を背負っている多くの人がいる。」

「人生は、不幸なものである。」

「ただ、物事の末端にこだわらない、人のことを羨ましがらずにマイペースで生活をするなどは、信仰を持つ人に共通の強みであろう。」

「人間には最後の旅ってあるんです」

「ああ、あの方も、去ってしまわれた」

「私は、今年はまだ死なないなと思ったのである。」

 

賞味期限

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■賞味期限
 週に5〜6回は、昼食は自分で作ることにしている。作らない日は、外食に当てている。
 前の日の夕方迄には、メニューを決める。この間までは、麺類であったがこの頃は、丼物が加わった。今はのところは、親子丼、カツ丼、牛丼ぐらいである。これに、従来からの麺類と焼き飯を加えると、メニュー決定まで時間が掛かるようになった。
 原則は、傷みやすい食材から使うことである。つまり、日頃食材の在庫を把握する必要がある。最低でも、朝出掛ける前に、冷蔵庫を確認する必要がある。
 少し前のことであるが、棚に開封されてない生麺が出て来た。袋には、蕎麦とは書いてなかったが、透明な袋なので、中が見える。田舎蕎麦の如く黒かった。賞味期限は、数年前である。
 自分は、胃腸も弱いので勇気が必要であった。
 まず、封を開ける。そして、鼻で匂い検査である。特に、腐敗臭は、ない。
 たっぷりのお湯で茹でる。けたたましい様に切れる。ここで悪い癖が出た。こんなに切れるのだから10割蕎麦かもしれないと信じていた。
 水で締めて、蕎麦汁で食べる。
 旨くも不味くもない。いつの間にか平らげた。お腹は、大丈夫だった。
 さあ、後片付けをしようと、生麺の袋をゴミ箱に捨てるとき、「うどん」とかいてあったのを確認した。
 白いうどんが、真っ黒になっていたのであった。
 信ずるものは救われる、か。
 同様に、食器棚を整理していたら、贈答用の箱が見つかりフタを取ると、うどんの乾麺が3袋残っている。
 賞味期限は、2016年と印刷されている。今日が2023年なので、7年前に切れている。
 子供が見つけて、こんなもん食うな、捨てろ、という。
 食品ロス撲滅運動をどう思っているのか。ちなみに、色は白い。
 さて、どうしたもんじゃろなぁ!
 慎重に匂いを嗅ぎながら茹でる。
 揚げも付けて食べて見る。

■「COVID-19」(森 達也著、論創社、2023年)を読む。(その2)

「餓死予備軍はまだまだいる。助けを求める声が出ないほどに衰弱している人もたんさんいる。」

「いつのまにかマスクが、善良で良識ある市民を意味するアイコンになってしまっている。」

同調圧力と集団心理によって、強制などしなくても指示どおりに動く。」

「我が国は失敗したが、日本は世界で最も成功した社会主義国だ」

「しかし“正義か悪か”という極端な二元論ばかりが突出した結果として、分断や対立がコロナ以後の日本でいっそう強まっている。」

「~何よりも自分たちの歴史を真摯に学ぶこと。歴史はなぜ必要なのか。同じ過ちをくりかえさないため、です。」

「~この国は直近の戦争を国民共有の史実にできていない。」

「事態を悪いほうに予測することは子どものころからの処世術だ。」

「何とかなるさとどこかで思っている。でも同時に、このままでは危ないともどこかで思っている。」

「政治は言葉だ。それが劣化すれば政治も劣化する。」

「劣化した政治だけではなく、劣化した社会の姿も、僕たちは今、リアルタイムに目撃し続けている。」

「~危険性を煽れば煽るほど視聴率や部数は上がるのだ。」

「表現とは主観である。」

「無自覚な差別的言動が問題なのだ。」

「懲りない。同じことを反復している。学習能力が希薄すぎる。」

「もう六十歳を過ぎた。路頭に迷う老後になる。」

「忘却は人にとって大切な機能なのだ。」

「負の歴史を記憶して考え続けることで人は成長する。」

「気弱で誠実で組織に忠実だからこそ、人はありえないほどに残虐な振る舞いをしてしまうのだ。」

「人は残虐で凶悪だから人を殺すのではない。」