水の味

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■水の味

 いつからだったか記憶は追い付いて行けないが、飲料水には気をつかって来たと思っている。

 今でも鮮明に覚えているのは、山の水である。いくつもあるので、特定は出来ないものの、鷲羽岳のふもとから湧き出る水は、覚えている。夢中で何杯も口に運んだ。

 また、途中で水の入ったペットボトルを落としてしまうことも経験した。近くに川が流れていた。自分は、このまま、脱水症状で倒れるか、不衛生な川の水で腹痛になるかの、選択を強いられたことがあった。確か、ペットボトル一本分は、川から汲んで飲んだ記憶がある。

 現在、自宅の水は製氷機を含め、ドラッグストアーの無料の無菌水を使用している。このため、2〜3日毎に、訪店している。商品は何も買わない。

 しかし、洗浄には水道水を使う。塩素消毒が目的である。

 家には、歴代の浄水器がある。まだ、未使用のフィルターもあるが、近く廃棄する予定である。

 最近開店した店で水を頼んでいる。しかし、甘く感じるので困っている。氷から来ていると思っているが、黙って飲むしかない。

 生活する上で美味しい水は、貴重である。

 店で水を頼むと、小さな紙コップに気休め程度の量で提供される。

 しかし、行き付けの店では、大きなプラスチックのコップに、大量の氷とともになみなみと提供される。もちろん、コーヒーの量より多い。こういう店は大事にしたいね。

■「くたかけ」(小池昌代著、鳥影社、2023年)を読む。(その1)

「~木を見れば、目が輝く。」

「海の塩気は、容赦がない。日々の生活を滅ぼしていく。」

「厳選された素材の、質素で素朴な昔ながらの和食。」

「突然の連絡に良い連絡があるはずがない。」

「何かあっても、きっとなんとかなる。」

「~実際は体内時計が狂っているだけで、睡眠は取ってるんだから~」

「色には人に生きることを促すような、すごいエネルギーが詰まっているような気がする。」

「政府の言うことは信じられず~」

「かくして高齢者の膝の痛みは、人生の終わりにやってくる理由のない“罰”で~」

「~老化が成熟ではなく、病であること~」

「~どうせ人は、誤解されつくして、そのあげく、たった一人で死ぬのだ~」

「思い出さない限り、そのひとはいるのに、いないことと同じことになる。」

「不在が生み出す独特の空気圧。」

「~無料より怖いものはない~」

「しかしいずれ、崩壊のときは来る。」

「信じる人は強いね。」

「人骨はどうも植物の滋養とならず、かえって枯らしてしまうようである。」