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■ドタキャン
幼馴染の話である。小学生の時から社会人まで付き合いがあった。彼は、勉強が出来た。確か、高校は、東部や西部や南部や北部ではなく、中部の方であった。大学も旧帝大、いわゆる一期校にストレート合格し、就職も一部上場企業であった。
遊んでいるときは、思わなかったが、今振り返って見るとお手本にしていたのかもしれない。
社会人になって何回か会ったが、彼の周りの人の評価があまり良くなかった。自分は、まったく思い当たることは、無かった。
周りの人の話しぶりでは、約束を急に断わるらしい。
何年か前、■■方面に用事があったので、会おうとなった。こっちは、地元を名物の買い込んで待ち合わせ近くで待った。
彼から連絡があり、今日は行けないと一言。
ああ、これか!
人生で急に状況が変わることは、ままあるが、多くの場合少し前に分かることがあると思う。
まあ、仕方が無い。買って来たお土産は、店の方に貰ってもらった。
幼いころから築き上げてきた柱がポキッと折れる気がして、悲しかったね。
■「おれに聞くの?」(山下澄人著、平凡社、2023年)を読む。
「~“人生”というのは死んだものの言葉だと思っている。」
「~断片だけで判断され、深掘りされることなく誤解され、思い違いをされるのは、人間の社会に生きる醍醐味~」
「どうにかなるのだ。」
「ただ好きにやる場合重要なのは他人の評価をあてにしないということです。」
「こうすればああなるがそうすればそうなる。これは嘘ですよ。」
「ただ勘違いしてはいけないのは“道などない”ということで~」
「死ぬのは法律違反です」
「飽きてから物語」
「昼はほぼ毎日カレーです。」
「“かん”は精密科学です。」
「~長い目で見てみると“かん”の判断はやはり絶対に間違っていないのです。」
「~病気になってよかったこともあるでしょ」
「少なくともここまでは大変楽しい日々でした。」
「いつまでもあるのは衝動のようなものだけです。」
「書いていたからこそ発狂せずに済んでいるのじゃないか~」
「結果、わたしは本を読んだりそこらを歩いたり人と話したりあれこれ考えたり書いてみたりしているだけです。」
「緊張すると滑落する。」
「才能がないのは幸運です。」
「わたしたちも環境だ」
「罪悪感は金になる。」
「~ベケットを読んで見てください。カフカを読んでみてくださいといいます。生きていくことに自信がなくなります。」
「大丈夫、苦悩は歳をとっても続きます。なんなら増します。」