行動食

「日本を降りる若者たち」(下川祐治著、講談社現代新書、2007年)を読む。
 日本のこれからを予想する時には若者の動きが欠かせないと考えている。若者は何と言っても行動力がある。この本はタイで生活している若者を取材した内容である。日本ではニート、引きこもりと呼ばれていた人たちが、生活費の安さから一定期間日本で働いた後タイで生活している。筆者はこのことを「外こもり」という表現をしている。
 定年後のロングステイ先、はては移住先として東南アジアが上がっているが、同じ理由で若者が実践している。円高で海外展開する企業も多くなり、生活基盤が少なくなり、ますます悪い時代になっているような気がする。
 英語圏に語学留学している若者のその後にも触れているが、大半はダメなようだ。学生時代は語学の習得と小遣い稼ぎでワーキングホリデーに憧れていたが、実態は宣伝のようにはいかないことが分かってよかった。

行動食
 土曜日の山行の場合は基本的に木曜日までに準備を済ませるようにしている。
金曜日は忘れ物に対処するための予備日である。このため、行動食を食べなければ腐らせることになる。行動食はカロリー補給を目的にしているので甘い物ばかりである。100円菓子も2袋入っている。土曜日から日曜日にかけて食べた。
 日曜日は良い天気であった。白い積乱雲と黒い雨雲が混じっており、なるほど
天候が変わりやすい訳である。女心と秋の空とはよく言ったものだ。
 休日は、車生活に戻ってしまった。朝のモーニングに車は不要であった。図書館へも不要であった。体調も良くなかったので車で移動した。最低のパターンで
ある。昼からは少し歩いた。でも8kmほどで何の足しにもならない。眠くなったのでドトールへ入りコーヒーを飲みながら本を読んでいたら、誰かの視線を感じた。隣のカップルである。知らないまま眠ってしまったようだ。頭が傾いて彼女の肩に触れそうになっていたらしかった。
 ランチは豪勢に山室の中国料理の茂住へ行く。先週も行ったが14時を過ぎて
いたので食べられなかった。今回は、五目あんかけご飯を注文した。自分の場合
行儀が悪いが食べながら本を読んでいる。しかし、出された料理に感動してしまいしばらくははしを付けられなかった。心がこもっている料理だ。本も読まず
一心不乱に食べていたと思う。結果、ご飯粒の一粒が喉から鼻の穴に侵入した。
くしゃみを必死に堪え、口を半開きにして会計を澄まし、外へでるや、思いっきりグッスンとやった。鼻鉄砲である。小気味いいほどよく飛んだ。