魔の木曜日

「野宿に生きる、人と動物」(なかのまきこ著、駒草出版、2010年)を読む。
 著者は獣医師である。しかし、ただの獣医師ではない。たくさんの野ら犬、猫を助けている。それもボランティアでである。こんな人やこの本に登場している人がいるなら日本はまだ大丈夫と思ってしまう。自分でできるかと言えば出来ない。無責任な傍観者としての自分がいる。文中の言葉で良い言葉があったので引用させてもらう。
 「人生には3つの坂がある。上り坂、下り坂、『まさか』」である。昔どこかで聞いているが改めてこの言葉に触れると何とも言えない感情が湧きあがる。
 「社会における多くの悲劇は、知らないことから起こる。」これは、同感である。経済の世界では情報の非対称性ともいう。人は不幸に会いたくないので学習するのである。

魔の木曜日
 一週間の帰宅後の体調を曜日別に調べると、火曜日が一番調子がよく、木曜日
が最悪という結果になった。しかし、一昨日のように例外もある。本を片手に
座ったまま眠ってしまい。もう永遠に起きないのではないかと思うもう一人の自分と対峙しながら、体を動かそうとしても動かすことができない。いわゆる金縛りの状態である。その一方でもう少し本を読んでから座イスを避けて横になりたい自分がいる。どうも精神が分裂しているのではないか。血液型はABではない。いみじくも、今ももう少しでこれに近い状態になろうとしている。帰宅後に猛烈な疲労感に襲われ、風呂はいつもの2倍以上湯船につかって、ぼ〜っとしていた。もう目を開けているには限界である。永遠ではない一時的な眠りに就こうか。明日が来ることを信じて。