ガム

■「人生の栄養剤」(日野原重明著、三笠書房、2004年)を読む。
 長寿社会文化協会が「シニアと旅」の原稿を募集しての優秀作品を集めたものであった。
年代が近いのでいちいち感情移入していたのでだいぶ読む時間がかかってしまった。国内、海外はゆうに及ばず、登山も数点あった。皆元気な人達ばかりだ。特に印象に残ったのは、シルクロード15,000kmを自転車で旅行する団体があるということであった。この著者は会社勤め時代から始めて20年計画で達成した。達成された方々は、今度は講師役になり新たな参会者の募集を行い、ライフワークとして充実した人生を堪能しておられる。きっかけは、偏差値、学歴、大手企業、年収という基準で評価していることに疑問を持ったこととのこと。また、大手企業の管理職でありながら早期退職でヒマラヤトレッキングを行った人の「どっちを見ても槍が岳」の表現は上手いと相槌を打った。
 全体的に言えることは、ツアーでの旅行ではなく自力で成し遂げている点である。衣食住を背負っての旅にはいろいろはハプニングがあるけれど、それも面白い。自分にはもう何もないのだから飛行機が落ちようとかまわないと書いておられた人もあり、勇気がもらえた。自分もいずれ時がこればそう思うようになるのかな?

■ガム
 これまで、本を読みながらコーヒーとお菓子のパターンが続いていた。その結果ズボンがベルトレスになり体重も5kgほど増えてしまった。これに代わるものとしてガムを薦められたので、サンクスで3個ほど買った。ガムは8枚位束で銀紙にくるまっている。最初のころのガムは模様が付いていなかったが、これが途中から模様が付くようになった。この理由をガムを一層おいしくするためと説明されていたが幼心に口に中で折れやすくするためではなかろうかと思ったことを思い出した。家人に薦められたガムは、カンユのような容器に入っている。600円位する。初めて試したが、中に付箋が入っている。用途は不明だ。粒状なのでどうもしっくり来ない。長い板状のガムが口に中でゆっくり折れ曲るのが楽しみであった。生活しずらい世の中になったものだ。