自粛

■「病気に負けない健康登山」(斎藤 繁著、山と渓谷社、2010年)を読む。
 ときどき、高度3000m付近で頭痛と吐気が起こる原因は、酸素不足であった。また、若いころ激しいスポーツで心臓肥大になっている人に突然死が多いと報じてあった。実は自分はこれに該当する。レントゲンで医者が心臓が大きいということで、肥大症かどうかの判断をするため、聞いたことがあった。20年間ほどバドミントンをしていたと応えると「ああ、スポーツ心臓ですね」と納得されたことを思い出した。
 この本は高所障害について枚数を割いており富士登山についても参考になる。

■自粛
 登山の計画があった。しかし、同行させてもらうメンバーからメールが入った。正直涙ものであった。地震で多くの人たちが厳しい生活を強いられているなかで、自分たちがのんきに山登りなどしていいのか。今回は中止にしよう。という内容であった。もちろん同意した。夜中の1時にメールが発信されていたのを朝の4時にチェックして返事した。こんな時に眠れる人が羨ましい。山登りする人たちは多かれ少なかれ死ぬような経験を何回もしていると思うので、今回の地震被害を自分のことのように感じてしまうのだろうか。自分だけではないだろう。日中は、天気がいいので登山専門店に冬山用の靴を買いに行った。目の玉が飛び出るほどだったが、先日指摘されたので断腸の思いで老後の資金を銀行から引き落としてきたところだった。その時、やはり地震のため登山を中止している団体があったという。日本もまだまだ捨てたものではないとさわやかな気持ちになった。