怒り

■「偶然とは何か」(竹内 啓著、岩波新書、2010年)を読む。
 専門書ではないか。難しい本であった。偶然や必然をここまで語った本はないであろう。哲学や宗教などとの結びつきが強い。統計学的な要素も取り入れている。自分なりの感想は偶然は解説されなくてもいいかなあ、と思う。もっとも、現在起きていることがらや将来に起こりうることがらは、全て自分の考えから発しているということであると考えている。つまり、偶然というものはなく、全て必然という考えである。しかし、今回の震災については当てはまらないかもしれない。

■怒り
 歳を重ねた賜物であろうか。最近、悔しいとかけしからんとかという気持ちが少なくなってきたようだ。怒りが無くなったと言う方が適切だろう。かといって
無気力状態ではない。それどころか、日々充実した生活になっている。精神の安定感が高まったというべきか。いろいろな本を読んでいて、人間にはストレスが一番良くないようだ。ストレスは、体の赤信号であると思った方がいいらしい。すぐ怒る人を見るとかわいそうになってくる。