展示会

■「孤独について」(中島義道著、文藝春秋、1998年)を読む。
 この著者の本はだいぶ読んでいる。裏に写真が載っていた。文面から想像する顔とは違っており、一つの感動であった。『どうせ、死んでしまう』という名言を残している。
 この本でも中島節は健在であった。『もうすぐ死んでしまうあなたが、必死に日常的な問題にかかわっていること、それはたぶん最も虚しい生き方である。』
 漢字に振り仮名がない。中原中也の詩が紹介してあったが、読めない。
 著者の小さい時からの生い立ちが詳しく入っており、うれしかった。それにしても挫折人生だったんだと少し同情した。東大入学、留年、自殺未遂、再入学と波乱万丈の人生を赤裸々に綴っている。

■展示会
 仕事で展示会の説明員をした。これが結構大変である。一日中立ちっぱなしに加え、初日で客足が少ないと見ていたが、ひっきりなしに来られる。(うれしいことではあるが)昼食時には、他のブースの見学と挨拶に翻弄する。いつもはあまり食べない昼食も弁当一人前を食べて、腹八分目といったところ。このように精神的に疲れている時は、癒しが必要であろう。後ろのブースにあった。正式な呼び名は知らないが、俗に「バドワイザーお嬢さん」というのが4人いる。これには、和まされた。アンケートに応えるとエコバッグがもらえることを宣伝している。何が励まされたかと云って、一生懸命努力している姿に癒されたのである。いや、ホント。ウッ、ウソではない。
 帰りにラーメンを食べていこうという話になり、岩○屋に入った。ここで限定30食の「かさねがさね」というラーメンを注文する。極太麺が好みなのでこうしたわけであるが、出されたのを見て感動した。も、もやしが、富、富士山のように入っている。麺と同じくらいの量である。あまりの感動に、先に来たから揚げに使っていた箸とは別にもう一膳箸を使ってしまった。満足、満足。