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■「電子書籍を日本一売ってみたけど、やっぱり紙の本が好き」(日垣 隆著、講談社、2011年)を読む。
 この本はいい。いわゆる溜飲が下がるという本である。著者の足と頭で考えた内容が詰まっている。毎日一冊本を読むというところも共感できる。しかし、ここまで言っていいのかなあと心配な面もある。ラーメン屋さんで何気なく週刊現代を手に取って読んでいると、この著者のページがあった。本物に出会えた感動がうれしい。
 著者は電子書籍の第一人者である。その売上は日本一である。にもかかわらず、紙の本も読んでいる。蔵書は3万5千冊。1冊100万円の本もあるとか。絶えず、CD版の百科事典と六法全集を持ち歩いて知識の習得に努めている。刺激を受けた。

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 6月5日のトレッキングレポートに新聞社に投稿したい写真があるというとスマートフォンを取りだした。早い、字は小さいが見える。これでは、パソコンが売れなくなる訳だ。山にもスマートフォンの威力があるとのこと。指でスイスイと登山道を追うと目的地が分かると薦められた。
 しかし、絶対に買わないであろう。自分の年代だったら知っているが、昔、昔電卓戦争というのがあった。シャープとカシオである。当時、電卓といえばヒューレッドパッカードしかなく、べらぼうに高かった。新機種が出たので買った。しかし、半年もしない内に、高機能低価格商品が発売された。財務会計でいう機能的陳腐化というやつである。あれよ、あれよと言っている間に価格は半分以下で数倍の機能が付いてくるようになった。この時に思った。新製品は早く買うものではない。Win95の時もそうであった。バグが問題になっていることはしっていた。そのため、Win98が発売されてから、わざとWin95を破格値で買った。使う機能は、IE、OFFICE、メール程度である。まったく、問題がなかった。スマートフォンがおまけに付いてくるようになれば持つようになるかもしれない。携帯電話やマイカーを放棄したが、特に困ったという気がしない。いずれ無くなる運命だと思うが・・・・・。(負け惜しみ、豚の遠吠え)