無題

■「この命、何をあくせく」(城山三郎著、講談社、2002年)を読む。
 この人の本はほとんど読んでいる。この本も読んでいたかどうか分からなかったので借りて来た。どうも読んでいないらしい、か忘れているかである。亡くなられて残念な気持ちなのは自分だけではあるまい。文章が安心して読める。こんな作家も少なくなった。
「食い意地の張った人というのは、生きる姿勢に積極性がある。」これは、名言だろう。自分に向けてのはなむけのことばと使わせてもらおう。
 どうも「若々しい」を「苦々しい」と読んでしまうことがある。何かのサインなのか。
 ある高僧が臨終の際に言う言葉を聞き逃さないように弟子たちが集まった。高僧の口から出た言葉は「死にたくない」であった。この話が何処かで読んだことがある、考えさせられる重い言葉である。所詮修行などは、生死に比べれば小さいものだということか。
 この言葉は好きだなあ。何回でも引用したい。「静かに行く者は健やかに行く。健やかに行く者は遠くまで行く。」

■無題
 今日はネタ切れである。何にも感動することがなかった。つまらない一日だ。
そんな日はすぐに眠るに限る。