白山 リベンジ登山 (神の意志が働いた)

■白山
 今年7月に平瀬道で挑戦したものの、私の低体温症(汗が乾かず、冷風により体温が奪われ、運動機能に支障をきたしたと勝手に分析している)により、登頂できなかった。
 今回は、そのリベンジである。ただし、今回は「遅い奴は、置いて行く!」という約束にした。サバイバル登山である。
 これで三霊山登山が達成し、気持ちは来年の夏山に向いていた。室堂までは7月では13時を回っていたのに、今回は10時半である。頂上までは40分である。時間はたっぷりある。
 室堂からの登山道は石畳で緩やかな傾斜で登りやすい。頂上まで500mの看板から100mほど登ったところで、私はもんどり返ってしまった。両足の激しい痙攣である。もう400m(これは高さではなく、距離である)グランド一周の距離である。小一時間ほど悪戦苦闘を続けたが、ダメであった。登りに使う筋肉が悲鳴を上げている。泣く泣く下山した。下山に使う筋肉は登りと異なる。
 これは、神の意志ではなかろうか。もう登山をするなという意思であると受け取った。やがて登頂を終えた二人が戻ってきた。「今回で山を辞める」と宣言した。実際は、山とのかかわり方を少しづつ距離を置くようにしたいという主旨になる。具体的には、年間数回近くの山を独りで歩く程度になろう。正直、富士山と剣岳を登頂した辺りから、「もう山はいいのでは」という気持ちが芽生えていた。今回の白山痙攣事件でとどめがさされた感じだ。
 しかし、社会人として約束していた山行きは実行しなければならない。
 サークル関係のみになってしまうような気がしている。