眠って、しまった

■「沈黙の春」(レイチェル・カールソン著、新潮社、2001年)を読む。
 確かこの本は環境問題のきっかけになったと記憶している。やっと読む機会に恵まれた。化学科専攻なのでここに挙げてある有機物のほとんどはその構造式まで分かってしまい、何とも言われない気持ちになる。学生時代に学んだことは悪だったのか。卒論で有機合成をしていた者としては複雑な気持ちになる。
 ちょっと、いや、だいぶ刺激が強すぎる内容である。ところどころ思考が停止してしまう。自分にできることは、毎年同じ場所を観察して変化を確認することだろうか。
 この本は生きている全部の人間に読んでもらいたい内容である。少なくとも公務員には必読ではなかろうか。400ページ以上を覚悟していたが、320ページ以降が全て参照文献であった。恐るべき大作であると思う。著者は、1964年4月癌で亡くなった。

■眠って、しまった
 職場から帰ると、何か買って来いという。家人は遅出で23時にならないと帰らない。着替える前に買い出しに出かける。夕飯を食べ部屋に入ろうとしたが、子供がパソコンを占有している。21時までという約束をし、少し眠って待つことにした。起きたのは家人が戻ってからなので、3時間ほど眠ってしまったことになる。どうも最近(ここ一年ほど)疲れているようだ。