脱力感

■脱力感
 自分は社内情報には疎い方だ。いつも最後の方で知る羽目になる。
 他の人に興味がないということだろうか。それはあると思う。
 職場内の人間関係が希薄ということだろうか。それもあると思う。
 いや、職場は仕事をする場所でプライベートは関係ないと考えていることが
真因だろう。
 しかし、いままでいっしょに(と勝手に思っているが)がんばって来た人が退職するということを知ると体全体が脱力感で覆われる。
 先日、直接本人から聞かされ、少なからずショックを受けた。
退職理由などに興味はない。それを知ったところで、何もできない非力な自分を再認識するだけである。
 辞めるという事実だけで十分である。
 今思い出したが、新年会の出欠確認では欠席としてあった。
 変だなあ、と思っていたが、都合が悪い日もあるだろう位に考えていた。
 お父さんとも妹さんとも面識があるし、偶然であったが自宅も知っている。
 だいぶ前に数人でおいしいものを食べに行こうという企画があったが、そのまま流れた。心残りがあるのは良くないと思いながら、しばらく考え結論を得た。
 自分に出来ることは、せいぜい企画を実施するくらいか。