天丼

■「人生は五十からでも変えられる」(平岩正樹著、海竜社、2011年)を読む。
 53歳でセンター試験から初めて東大入学の3回目、そしてトライアスロン選手と出だしから驚かされた。医者を辞めてからの再入学とあり、さらに驚いた。
 トライアスロン大会に出場するまではワクワク感があった。銀メダルで驚いた。
 中編の大学での講義内容も選別してあるので面白い。後半のフィリピンスラムでの生活を読んで、日本人の幸せは相対価値しかないのだと思う。近頃、幸福度などと数字で評価しようとしているが、意味が分からない。同じ状況でも、或る人は不幸と思い、ある人は幸福と思う。

■天丼
 帰宅したが、家には誰もいない。子供たちは塾やらバイトで家人はプールであろう。食卓の上に旨そうな天丼が置いてある。大きなエビが二匹乗っている。
 一生懸命に働いているお父さんのための夕飯代わりかな?と思ったが、結局手を付けず、一汁一菜と子供たちの朝食の残り物で済ました。
 21時ごろ家族が帰宅したので、しばらくして食卓のところへ行くと天丼が無い。やはり、子供たちのお腹に入っていた。天丼は食べなくてよかった。