貧困族

■「安心ひきこもりライフ」(勝山 実著、太田出版、2011年)を読む。
 開き直りか?居直りか?と思って読んだが、納得できる箇所もあった。
「金を産む装置であったダディーも定年になればひきこもりになるんだ」
ハシビロコウという鳥は餌の魚が近づいてくるのを待っているだけだ」
「現実逃避に小説ばかり読んでいた」
「ひきこもりの仕事というのか、小銭を拾うこと」
「ひきこもりは現代の禅僧侶かもしれない」(オノ・ヨーコ
「なくていいものを作り、売りつけ、浪費させる。人の不幸に代わりに賃金を得る」

■貧困族
 また、新しい言葉が生まれようとしている。幸いマスコミには嗅ぎつけられたいないようだ。
 以下、受け売り。
企業に苛め抜かれたサラリーマンの間で表面化しつつある「企業切り(見切り)」。睡眠時間が2、3時間と半減し、仕事の時間だけは16時間と倍に膨らむ。前向きにその生活を受け入れている人たち。労働者は将来の展望を捨ててでも、企業を捨て、少しでも人間らしい生き方を模索する。