夕涼み

■夕涼み
 家人は早出勤務であったので7時過ぎからせわしないいつもの休日になった。加えて入院していた子供が退院するのでその対応やらスーパーのチラシに安いのがあったからとのメールでの買い物など慌ただしい。安いコーヒーを買うことにしているスーパーにはブラックコーヒー(無糖)が無かったので3軒はしごした。結局88円で買っているのを125円で買うはめになった。
 退院した子供の快気祝いとばかり外食することにした。西本郷のドライブインにした。どこかのレストランでもよかったのだが、二郎系ラーメンを食べる予定だったのでこちらの我を通させてもらった。


 夕方、修学旅行から帰った子供を迎えに駅に向かう。いつもできるだけ、遠くの方で待っていて欲しいとせがまれるので、そのようにする。北口の横の有料駐車場に入れるつもりであったが、子供の姿が見えたので、ロータリーをぐるぐる回って車をアピールしたら、気が付いてくれた。
 まだ、明るいが風呂に入る。ハジャマのまま玄関の外に出て、腰を降ろす。気持ちのいい風が火照った顔に当たり気持ちがいい。立山連邦も上の方だけ際立っており、絵のようだ。40年くらい前のことを思い出した。幼馴染の女の子が、母親を病気で亡くしてから鬱のようになり、パジャマのまま屋根の上に上がっていた。少し変だなあと思っていたが、そのままで関心の中心ではなかった。自分とのかかわりはほとんどなく、妹とはチューリップフェアに連れていってもらったりして世話になっていた。裏庭で灯油をかぶっての焼身自殺を知ったのは間もなくであった。20歳近くであっただろうか。パジャマで外に出ると、いろんなことを思い出してしまう。