ウォーキングシューズ

■「俺に似たひと」(平川克美著、医学書院、2012年)を読む。
 最初の1文で種明かしなのか、似た人とは父親であった。素朴な挿絵がうれしい。
 老い。それは全ての人間に必ず訪れること。死。人間は生まれながらにゴールに向かっている。ちょうど自分位の年代から介護や死に会う機会が増えてくるだろう。
 この本は、母親の介護と死、父親の介護と死を綴ってある。まだ、未経験な自分には最良の本になった。「下の世話が出来て一人前」というのにページをめくる手が止まった。人間の死というのは悲しく辛いが、絶えず意識していなければならないことと思う。死を意識しながら生きることこそ、生を感じることに他ならないだろう。最後は、涙無しでは読み進めなかった。

■ウォーキングシューズ
 過去にも同じタイトルで書いた記憶がある。雨の日に履いて出かけると靴下が濡れるようになった。カガトはガニマタなのか外側がが片減りしている。靴底の模様も薄くなっている。タイヤでいえばスリップラインが出ているといったところか、でもこれだけでは水が入らないはずだ。
 今朝は晴天である。しげしげと靴を検査してみると継ぎ目がめくれて隙間ができている。これでは、5mm以上で水浸しになる。また、出費かなあ。靴は毎日使用するので、安物は買っていないつもりだ。1万円以上はしている。でも1年持ったことはないのではないか。トレッキングシューズは持ちが良さそうであるが、毎回靴ひもで締めなければならず面倒であるので辞めた経験がある。さて、今度は何にしようか。安い靴を3足ほど買って交代で履けばいいのだろうが、下足箱に父親のスペースは無いに等しい。