たばこ考

■「パーク・ライフ」(吉田修一著、文藝春秋、2002年)を読む。
 読み終えるのに時間がかかった。公園をモチーフに見知らぬ人との出会い。至る所で人体の構造が出てくるが、良く分からない。それにしても毎日公園で過ごし、毎日出会う女性との交際、何か日常あり得るようなないようなところが素朴でいい。
 2作目はフラワーも身近なテーマなだけにゆっくり味わった。

■たばこ考
 昔は、たばこは嫌いであった。しかし、最近禁煙、分煙が増え、喫煙者もマナーも向上したようで、以前のようなことはない。反面、もう少し吸わせてあげたらどうか、と180℃変わってしまった。考えてみれば沢山税金を払ってくださるのである、感謝しなければならない。ある雑誌からの転載である。(一部抜粋)

「5月31日は「世界禁煙デー」です。世界保健機関(WHO)が世界中の国々に呼びかけているイベントで、今年で25回目となります。今年のWHOの標語はちょっと過激な「たばこ産業の干渉を阻止しよう」です。国内では5月31日から6月6日を「禁煙週間」と定め、「命を守る政策を!」をテーマに啓発活動を実施します。
 なにしろ、がんの原因のトップは喫煙で、ほとんどすべてのがんを増やします。男性の場合、たばこがなくなれば、がん死亡がおよそ3分の1減ります。がんで死亡するリスクは、100ミリシーベルトを超える全身放射線被ばくで増えますが、習慣的な喫煙は年2000ミリシーベルトを超える被ばくに相当します。受動喫煙でも、100ミリシーベルト近い影響を与えます。たばこを吸う人にとっては、低線量被ばくよりも喫煙の方が深刻なリスクです。」

 どうしても禁煙者を増やしたいようだ。自分のお願いは、マナーを守ってもっと、もっと吸って欲しい。そして、医療費がかかる癌だけにはならないで欲しい。
 この歳まで生きていると丸くなったものだ。