帰り道

■帰り道
 今日の帰り道は気持ち良かった。歩みを止めても涼しい風が体を包み込む。里山の稜線がくっきり見えた。もう雪は無い。首を向けて立山連邦を見るとまだ白い。
 長い間風にあたっていたかったので、いつもよりゆっくり歩く。交差点で信号待ちしている時に西の空をみると、厚い雲の間から真っ赤な夕焼けが垣間見える。前に見た夕焼けはいつのことだったか。すっかり忘れてしまった。頭の中では、剣沢の朝焼けとダブっている。
 涼しい風と見事な夕焼けで信号は青に変わったけれども、1回パスした。