トイレの故障

■「よいモノづくりは よい人づくりから」(平井勝利著、日本規格協会、2012年)を読む。
 現場からのたたき上げの方である。読みやすい文体であった。重要なことは太字にしてあるので、頭に入りやすい。内容は、とてもよく物事の本質を付いている。ハウツー物が流行る中で異色の書物といえよう。
 しかし、ここに書かれてある内容を全部実践しているとしたら、驚きである。こんな人も実際にはいるんだと思い知らされた。

■トイレの故障
 帰宅そうそう、トイレの水がでなくなったので直して欲しいと言われる。『明日、業者に来てもらえば』と自分。『そんなこともできないの』と家人。自慢でないが、蛍光灯の紐の交換もできない自分である。水周りなど出来る筈はない。まもなく、家人は日課のプールで行った。見るだけでも見るかと腰を起こした。フタを開けて見ると便器洗いの薬品がべっとり付いている。チッシュで取り去る。さて、水が上から出てこないというのは・・・・・と、いろいろ調べていたら、隙間から細く出ている。なんだ上へ通ずる水路が詰まっていることが分かった。そこで、ねじを開にしたら、その水圧のすごいことすぐにトイレは水浸し、当然自分の下着も水浸し、水圧に負けまいと懸命にねじ込んだ。すると今度は正常に上から出てきた。まだ、ふたをしてなかったので、噴水でトイレの中は更にずぶ濡れになった。参った、参った。続いて、トイレに備え付けのタオルで拭くもまったく焼け石に水で、乾いたぞうきんを2っ持ってきて、浸しては便器でジャーを繰り返した。下着は代えていたが、間もなく汗でびっしょり。えらい重労働であった。きっと正しい手順はあるのだろうが、無知とは恐ろしい。自然に治ったことにして次は業者に来てもらおう。