公用語

■「終末処分」(野坂昭如著、幻戯書房、2012年)を読む。
 この人の本は何冊か読んでいるが、あまり記憶にない。この本は文句なく面白かった。円が250円だのと出てくるので、いつの時代だろうか。なぜ今年出版したのか、と思いながら読んでいた。原子力発電の危機を訴えており、これが出版の理由であろうか。中で、家庭からでたごみを選別したり、再生したりとここまではよかったが、残飯を食べるところでは付いて行けなくなった。農業問題にも鋭い視点を投げかけて、時代に警告を発していることが手に取るように分かる。「ソ、ソ、ソクラテスか、プラトンか、ニ、ニ、ニーチェサルトルか、みんな悩んで大きくなった〜」が懐かしい。
 『専門家ではない連中の、がむしゃらな研究が、新しい道を開く。』は至言である。これからの有望株はゴミ再生関連ではないだろうかと強く感じたひと時であった。

公用語
 某会社が英語を公用語にしたことで注目を浴びていた。結果が気になるところだが・・・・。ある記事のコピペである。
「英語公用語化でメリットを感じている人たちの声を集めたが、その陰には流れにうまく乗り切れず苦労している人もいる。
「中堅スタッフの中に、うつになって休職したり退職したりする人が割といるようです。一般社員は断片的にしか聞いていないのですが、会社は全社的な実態を把握しているという噂です」(20代の女性事務職)
うつの原因のひとつは、TOEICのスコアに対するプレッシャーだ。
規定の点数が足りずに「降格」「休職」「退職」する人も焦るばっかりで勉強にぜんぜん集中できない… 会社が社員に求めている英語力の水準は、TOEICの点数で一般社員が600点、係長クラスが650点、部長クラスが750点となっている。各職級の規定点数に満たないと、降格あるいは給料の1割減という「処分」が待っている。
特に新卒入社3〜4年目の「中堅」に対するプレッシャーが強く、点数をクリアできずに処分される人が出ているという。また、会社のやり方に反発したりモチベーションが下がったりして、退職に至った人もいるそうだ。
老兵は死なず、ただ静かに消え去るのみ」