必要な人材

■「老いを生き抜く」(森本哲郎著、NTT出版、2012年)を読む。
 いくつの示唆に富んだ言葉がちりばめられていた。それを書こうとすると長くなるので自分の記憶にとどめておくことにする。数日前、一休さんの本を読んだが、そこには道元の「正法眼蔵」をお手本にしたことが書かれてあった。そして、この本にも同様なことが書かれてある。私の「正法眼蔵」との出合いは、40年前に遡る。クラスメイトが大学受験のために近くにプレハブ小屋を建ててもらっていたので、いっしょに勉強したり語り合ったりした。彼の本棚には、夏目漱石全集やら日本の名著、世界の名著が全部そろっており、彼は全部読んだということであった。その彼の口からでたのが、この世の中で一番難解と言われている本が「正法眼蔵」ということであった。道元については、いろいろな人が取り上げている。本は借りることにしているが、もしかしたら「正法眼蔵」は買うに値する本かもしれない。文庫本でも探して部屋に置いて擦り切れるまで読んでもいいか、と思った。

■必要な人材
 ある記事からの抜粋である。
労働人口そのものは不足しないものの、今の日本に不足していて、将来も必ず必要になる労働力があるんだ。「高度人材」と呼ばれる人々だよ。
 一般には、専門的な技術や知識を持つ外国人労働者を指している。人口減少の時代に労働生産性を上げ、経済成長や技術革新をおこなっていくには、不可欠な人材だと考えられているよ。
 もちろん、ただ知識や技術を持っているだけではダメ。有名な大学や大学院を出ているだけでもダメ。自分で考えて行動し、「イノベーション」を起こすことができる人材が必要だ。
基礎力あるスペシャリストを育てられない今の教育、女性や外国人などに門戸を開かない人事制度の問題などが挙げられている。ただでさえ働き手が減っていく時代なんだから、能力のある人みんなに平等に機会を与えないと、優秀な人は埋もれてしまうよね。みんなのチャレンジ精神をうばいがちな、失敗を許さない評価制度のあり方にも疑問を感じている人が多いよ。」