時短

■「考える足」(向井雅明著、岩波書店、2012年)を読む。
 タイトルからパスカルを連想した。この本でも最初に引いている。「人間は一本の葦にすぎない。自然の中で最も弱いものである。だが、それは考える葦である。」
 この本、最初は足で考える云々と書いてあったが、全般的に精神学の専門書のようであった。まあ、こんな時もある。一つ「幻肢」ということを知った。手足の無い人が無いはずの手足の痛みを感じる現象である。

■時短
 12月から時短になっていた。自分のような間接人員は積極的に取得すべきと考えている。もっとも、3時間かかる仕事を5時間でやるようになっては、プライドが許さない。人間は弱い動物である。パスカルも言っている。自分を律していきたい。
 前回は、申請したが仕事が入ってしまい出来なかった。15時5分まで帰宅するようにとのお達しが出ている。
 さて、会社を出た。しかし、特にあてはない。仕方がないので「ドーナツ氏」で本でも読もうと駅前に向かった。入ろうとしたら高校生で満席であった。いつもは、休日の光景しか知らなかったので驚いた。それなら、図書館へ行こうと向かった。ここは暖かい。エレベータに乗ろうとしたら、立て看板が置いてあり「本日休館日」とのこと。
 仕方がないので、雨風の中、スタバに向かう。ここで、『本日のコーヒーのベンティサイズ』を注文して只管本を読む。少し疲れたので時計を見ると19時少し前になっている。コーヒーはもう一口で空になる。グビッと飲み干し100円でお代わりをした。非常に好意的でフタも新しいのに替えてくれた。このまま、バス停に向かう。コーヒーの温もりがありがたい。20分ほどでバスが来た。なんと満員である。片手にコーヒー、片手に吊革の状態で目的地まで乗る。満員のバスはどのくらいぶりだろうか。
 自分の場合の時短は給料が減り支出が増えるという構図であった。