有能な人材が辞めない職場

■「頼れない国でどう生きようか」(加藤嘉一古市憲寿著、PHP新書、2012年)を読む。
 若い人たちの書物である。二人とも語学が堪能である。一人は日経ビジネスに連載を持っており名前は知っていた。
 語学の習得のコツとして日常生活に取り入れようというのが新鮮であった。気張って、会話学校に行くというのはやはりなんかおかしいと思っていたので、『これだ!』と思ったものだ。著者自信、日本語と英語と中国語でブログを発信していることが分かり、これはいい方法であると考えた。準備ができたら自分も真似しようと思う。自分の場合は語学の学習を兼ねて日本語、英語、独逸語になる。
 新聞についても毎日読む必要はないと同意見である。
 『今がピークなんだ。だから今頑張るんだ。』と言い聞かせながらというのもいい。
『携帯電話に取り付かれてるって一種の宗教じゃないか』これも同じ意見である。メーカーに洗脳されてこれがないと生活が豊かじゃないと思わされているんだね。アホラシ!
表現者には孤独感と飢餓感が必要。』よくぞ言ってくれたと感じた。
 若い人の書いたのもいい。さわやかなに読み終えた。なんか影響されそうである。

■有能な人材が辞めない職場
 日経BPからの抜粋である。
開発に関わる人材はどこの会社も欲しがる精鋭ぞろいですが、同社はスタッフの退職率が低いことで有名です。それには秘訣があるのです。この会社、就労環境を極力自由にし、開発者が床でゴロゴロしながら仕事しようが、仕事中にゲームをやろうが、何を食べていようが、どんな服装だろうが、自由にしてるというのです。
職場には無料のゲームや食べ物が沢山用意されてます。オフィスのインテリアには莫大なお金をかけて、会社にいたくなるような環境を作り上げます。組織体制は可能な限りフラットにしています。
面白いなと思ったのは、この会社、社員旅行をやっていることです。クリスマスやさまざまなな季節の行事には、会社負担で外国まで旅行に行き、従業員の仲間意識を高めているそうです。強制ではないのですが、楽しい旅行なので殆どの人は参加するそうです。社員旅行というよりも、部活やサークルの合宿の様な雰囲気のようです。
高い報酬から得られる幸福は一時的なもので、仕事のやりがいや職場の雰囲気の方が、従業員の幸福度に貢献する、という調査もあります。
日本だと人事部がお金をかけるのは、あまり意味のないコミュニケーション研修や、従業員を3日間監禁して洗脳するような研修ですから、発想が違いますね。
優秀な「グローバル人材」は、朝礼があって、ぶすっとした顔の中年がドブネズミ色のスーツを着て安物の事務机に座っていて、サービス残業という名前の無償労働があって、宴会は愚痴大会で、みんな不幸、という 「強制収容所のような職場」には、いくらお金を積まれても来ないのです。