論語

■「自殺の国」(柳 美里著、河出書房新社、2012年)を読む。
 初めて読んだ作家である。文中に擬声語が多用してあることと、JRの社内放送が挿入されていることで、良く分からなかった。自殺の国ということで、2チャンネルのスレッドがあり、それに基づくのかと思うとそうでもなく、奇をてらっているような構成で、これが現代の技法なのかと認識を新たにした。自分には書けない。

論語
ダイヤモンドオンラインからの抜粋である。
「子曰はく、学んで時に之を習ふ。亦説(よろこ)ばしからずや。朋あり遠方より来る、亦楽しからずや。人知らず、而して慍(いきどおら)らず、亦君子ならずや」
これは孔子の学問に対する姿勢を現した言葉だ。
聖人たちのことを学び、それを反復復習し、道を究めようと努力すれば、徐々に真理が明らかになってくるが、それはとても喜ばしいことだ。また同じように学問を志す友達がやってくる。多くの人たちと一緒に学問ができるなんて、なんて楽しいことだろう。他の人に評価されなくても、学問をしていることなど知られなくても、自分の人格が陶冶されればいいのだから不平不満はない。それが君子、理想の人間というものだろう。
 リストラや早期退職が進み、会社内では教える先輩がいなくなっている。また大企業と下請けの関係でも、長引く不況で下請けになる中小零細企業が無くなってしまい、いざ、景気が良くなっても仕事をする会社も人もいないというのが現実だ。企業内でも先輩がリストラされ、技術の伝承が断たれてしまったところが多い。リストラされた技術者が韓国、中国などに流れているのも現実だ。このままでは日本の技術優位の基盤が崩れてしまう。