年金70歳支給に備える

■「貧乏暇あり」(須賀章雅著、論創社、2013年)を読む。
 古本屋を商売にされて、ブログで日記を発表している方である。同年代である。大昔、古本屋に憧れた自分がいた。これを読んでいた大変さが分かる。まず、食事である。頻繁に出てくるのがウドン、納豆、食パンである。ほぼ毎日同じようなメニューである。さらに、普通は朝食、昼食、夕飯と書かれるところを、第一食、二食となっている。これは、起床時刻が朝6時だったり、昼の2時だったり、夕方であったりしているためである。生活が不規則で食生活も不規則の典型である。次に、本が売れた代金を郵便局から引き落とす記述があるが、10円単位まで降ろしている。これにもびっくり。買い物の代金などは1円単位で記入している。住んでいるところが倉庫代わりで古本で一杯のため、押入れに奥さんと代わり番子に寝ているのは想像を越えてしまう。収入面は、不定期に売れる本の代金とたまに入金されない時もあるが、交換市の発生係や他の古本屋さんの手伝い数千円などである。財布に五千円入っていることは珍しいとのこと。
 さて、自分の実家にも本がある。本箱5本分+ダンボール20箱ぐらいか。これを処分する方法を考えている。いやしくも自分を形成してくれた書物である。古本屋の買い取りもある。いくらにもならないだろう。そんな古本でも売れそうな本は買って来なかったと自信を持って言える。フリーマーケットも考えたが、労多く時間の無駄であろう。今のところ考えているのは、焼却である。丁寧に分解し、目録も作っておこう。専用のコンロを作り灰はゴミ袋へ入れる。この熱でお湯を沸かし、コーヒーでも飲みながら本を読みたいものだ。

■年金70歳支給に備える
日経新聞からの抜粋である。
――年金の支給開始が70歳になった場合、70歳までの雇用を確保できるのでしょうか。
65歳まで雇用を延長するだけでも大変ですから、簡単ではないと思います。しかし、いずれ年金の支給開始年齢が68歳とか70歳まで遅らされることはかなりの確度で予想されることですから、いまから一人ひとりが準備をしておく必要があると思います。
――自己防衛策を練るのですね。
一番大事なのは心構えです。他人に頼らない。自分の生活は自分で守るというスタンスです。まずは、老後に、いったいいくら必要かを見極めて、必要な金額を働けるうちにつくっておかなければいけません。
生命保険も見直してみてはいかがでしょうか。積み立て型の生命保険で予定利率の高いもの(3.75〜5.5%)は「お宝保険」と呼ばれていて、絶対に手放してはいけません。