追い出し部屋

■「最悪のはじまりは、」(塔山 郁著、宝島社、2012年)を読む。
 また、やってしまった。この本は以前読んでいる。20ページほど読んで分かるという鈍さである。こんなことが無いように新刊本を選んでいるのだが、タイトルに魅かれて俣選んでしまった。パチンコ依存男性の本であった。筋も思いだしたので中止する。

■追い出し部屋
日経ビジネスからの抜粋である。
 「覚えておいていただきたいのは、苦情こそ最大の財産だという事実です。僕の経験から言っても、その内容が詳しければ詳しいほど、役に立ちます。それだけ製品の機能やユーザー体験のどこがいけないのかを、ストレートに知らせてくれますからね。どんなに不愉快に思えたとしても、そこはぐっと我慢しましょう。苦情は最も効果的で、開発計画に直結するマーケット・リサーチ情報なんです。
要するに、「稼げない人におカネを払いたくない」という気持ちを超えた問題が生じていたのだ。リストラがどうだとか、終身雇用がどうだとか、仕事ができる、できないという問題を超えた、会社というコミュニティーに損失をもたらす中高年社員の存在。
 「追い出し部屋を作りたくなる最大の理由」は、若い社員への悪影響だったのである。
 定年延長が義務化され、たいして働かないくせに高い給料だけもらっているオッサンたちの存在を疎ましく思っている若者は多いし、何でオッサンたちの給料のために自分たちが酷使されるのかという不満もある。中高年vs若者という構図が数年前から確実に出来上がっていて、その対立は加速していると言っても過言ではない。
自分と向き合い、自分の強みと問題点を自ら明らかにできれば、新たな自己イメージに向けた一歩を踏み出せる。不安をなくすには、前に進むのが最善の策。前に踏み出せた人は、キャリア中期の危機で生じた不安が次第に軽減され、キャリア後期に向けて前向きに力を発揮できる。
明日は我が身、かもしれないのだから。そして、「追い出し部屋を作ってくれよ」と嘆いている人たちも、自分と向き合う機会を意識的に持つ努力を…。」