資生堂

■「眺望絶佳」(中島京子著、角川書店、2012年)を読む。
 とても安心して読めた。スカイツリー、東京タワー、マンションの16階と高いところがモチーフになっている。最初にブログのやり取りの様な部分もあったり、アレ!という場面があったり、中編はいくつかあったことも読みやすさの原因だろう。

資生堂
あるブログからの抜粋である。
資生堂には45歳以上の社員を対象にした早期退職優遇制度がある。今回この制度を廃止するにあたり、「猶予期間」を設けたうえで対象年齢を「40歳」に引き下げ、あわせて転職先が決まるまでの一定期間に非常勤で雇用を継続する「転身準備非常勤制度」の廃止を決めたのだ。
今回のリストラで同社は数百人程度模の退職者が出ると見込んでおり、採用抑制による従来の人員減と合わせ、2013年度以降、年数億円の固定費削減につながると説明している。
だが、これに収まらないのが社員だ。今回の制度見直しを発表した末川久幸社長の記者会見は、全国の部課長以上の幹部社員にも同時中継された。それを見ていた男性社員は「経営不振に対して、役員の減給どころか、社長から一言の謝罪の言葉もなかった。中国事業の不振は不可抗力の面があるが、低価格化のあおりで競合他社にシェアを奪われ続けてきた国内事業の不振は、無為無策を続けた社長以下、今の役員にあるのでは」と憤る。
「経営トップに隠然と影響力を行使する創業家一族に責任はないのか」。今回のリストラに、社内からは、こんな、怨嗟の声も上がっている。」