仁義なき企業

■「学べる!山歩きの地図読み」(佐々木亨著、山と渓谷社、2013年)を読む。
 この手の本は何冊か読んでいるが、繰り返し読むことが必要である。人間は忘れる動物である。いつも何か新しい知識を得ている。巻頭の目的は良かった。「自分で計画を立て、道迷いなどのアクシデントを未然に防ぎ、安全で楽しい山歩きを実現すること。」
 何といっても、電子機器ではないコンパスの使い方がメインであり、好ましく思いながら読み進んだ。練習問題では既に登っている高尾山である。地形から現地点を求める方法をクロスベアリングということを知った。今年は積極的に挑戦してみたい。これが出来ると道に迷っても復帰が早まるが、力量が試される。

■仁義なき企業
週間ダイヤモンドからの抜粋である。
「相変わらず追い出し部屋の記事が目につく。
ある会社では、クビにしたい社員のポストを外し、
①社内で自分を雇ってくれる部署を自ら探すことを強いる(社内的に価値がないことを自覚させるため)
②梱包など単純作業をさせる(穴を掘っては埋めるなどの作業をさせていた会社も10年ほど前にあったなぁ)
③社内メールなど情報インフラを使えなくする(隔離状態に置いて精神的に追い詰めるのだろう)
――などなど。
勿論、給料を下げ、過酷なノルマを課すことなど当たり前のようだ。
こんなことをして、もしうつ病などになってしまえば社会的に損失になり、治療というコストがかかる。その意味では、こんなことをしている企業は、社会にも害毒を流していることになる。
ブラック企業」も高給与、ノルマなしなどと甘い言葉で人を誘い込んで、死ぬまで働かせる。これらは「巧言令色企業」ということだ。追い出し部屋も人材開発、キャリア開発など、外面だけ飾って実態は「仁」はない。
名前だけは東証一部上場の大企業であっても、追い出し部屋を作っている企業なんかは典型的な「巧言令色、鮮し仁」企業、すなわち「仁義なき企業」だ。
恥を知れと言いたい。何が一流だ。
なにもこんな例ばかりではない。多くの企業で営業開発部部長などと大層な肩書をもらって実態は、過酷なノルマを課せられた一人営業の人は多くいる。大げさに言えば、日本中のサラリーマンが、追い出し部屋にいる状態なのだ。」