自殺者数減少

■「あるセールスマンの真空物語」(川田 鶴勇著、かまくら春秋社、2013年)を読む。
 タイトルからは想像もつかなかったが、真空装置関係の自分史であった。普通の自分史ではなく、途中専門的な解説もあり、自分の仕事に関連する箇所も多数出て来た。それにしても真空はいろいろな所に使われていると再認識した。430Pもある大作であった。

■自殺者数減少
日経新聞からの引用である。
内閣府は14日、2012年の全国の自殺者(確定値)が前年比9.1%減の2万7858人になったと発表した。1月に警察庁が公表した速報値から92人増えたが、15年ぶりに年間3万人を下回ることが確定した。警察が3つまで推計する動機別では「健康問題」が同6.8%減の延べ1万3629人、年代別では60歳代が同10.3%減の4976人で最多だった。
 内閣府は「うつ病患者や多重債務者に向けた国の総合的な自殺予防策に加え、自治体単位のきめ細かな対策も奏功したのではないか」(自殺対策推進室)としている。
 発見地の都道府県別では、東京の2762人が最多で、鳥取の130人が最少。
 うつ病対策では、厚生労働省が08年度から、一般内科を中心とした「かかりつけ医研修」を始めている。不眠などの症状がみられた場合は速やかに精神科医を紹介するなどし、うつ病の早期発見と治療につなげるのが狙いで、受講者は10年度までに約2万人に達する。
 多重債務者対策としては、10年施行の改正貸金業法により、返済能力を超えた多額の借金ができなくなった。
 09年度の補正予算では、3年間で100億円の「地域自殺対策緊急強化基金」が設けられ、全都道府県で自殺対策の窓口の整備が進んだ。