65歳まで働く

■「人生の無常を楽しむ術」(野末陳平著、講談社+α新書、2001年)を読む。
 漢詩の本である。昔学校でならった詩も出てきておりなじみやすかった。挿絵がいい。これだけでも十分価値があると思う。いくつかピックアップする。
年年歳歳 花相似たり 歳歳年年 人同じからず」
「死ぬまで、喜怒哀楽のくり返し」
「才能があり人一倍の努力をしても、運に恵まれなければどうにも浮かばれないのが人生です。」
「ふるさとの山に向かいて 言うことなし ふるさとの山はありがたきかな」(石川啄木
「春眠、暁を覚えず 処処にテイ鳥を聞く〜」(春暁 孟浩然)
「国破れて山河在り 城春にして草木深し〜」(春望 杜甫
「秋の日の、ブィオロンの、ためいきの、身にしみて、ひたぶるに、うら悲し。」(秋の歌 ベルレーヌ 上田敏訳)
「〜〜人生、別離足る」(『サヨナラ』ダケガ人生ダ 井伏鱒二訳)
「孤高とは、『自分ひとりかけ離れて高尚なこと』」
定年病・・・毎日出かける場所がない、給料がない、ボーナスがない、定期券がない、小遣いがない、名刺がない、肩書きがない、部下がいない、余録がない、友達がいない、おまけに仕事がない。さらに1年2年経つと・・・目標がない、自信がない、希望がない、気力がない、好奇心がない、体力がない、女房が相手にしてくれない、家族との対話が無い、時間を潰せない、世間が評価してくれない、心のよりどころが無い。
「ひげという字は、髭(口ひげ)、髯(ほおひげ)、鬚(あごひげ)の三つがあり〜」
「知る者は言わず 言う者は知らず」(老子

■65歳まで働く
日経新聞からの引用である。 
「企業に従業員を65歳まで雇用するように義務付ける改正高年齢者雇用安定法が4月1日に施行されました。サラリーマンは希望すればその年齢まで働けるようになったわけですが、働き続けたいかどうかは人それぞれでしょう。電子版読者に聞いたところ、「働きたい」という回答は46.4%。働きたくない人の方がやや多めでした。
米国には定年という概念はありません。非熟練労働者の場合だと年齢でなく、体力で査定されて引導を渡される仕組みです。米国に多い肥満者の場合、よたよたしていたりすると若くてもクビになります。
○仕事だけの人生はつまらない(50歳、男性)
○早期リタイアを目指しています(46歳、男性)
○65歳から遊ぼうと考えていても、その時期に病気になれば何の楽しみもなく終わってしまう(67歳、女性)」