長期失業中の中高年

■「四十億年の私の『生命』」(中村桂子鶴見和子著、藤原書店、2013年)を読む。
 難解な書物であった。専門の異なる学者同志で2日間に渡り対話した内容である。知識が豊富で博学で有る。途中から付いていけなくなったので、半分以降は流し読みになってしまった。有名な登山家だと思ったら植物学者として紹介してあるなど知っている人も登場してくれた。文中、この単語が一番多かったのではないかと思い、書き留める。
アニミズム・・・宇宙の中にある生物も非生物も含むすべてのものが魂を持っているという考え方。自然と人間との互酬性、自然に対する親しみと畏怖、生と死の循環思考などを特徴とする。』

■長期失業中の中高年
週間ダイヤモンドからに抜粋である。
ハローワークは、同じ求人がグルグル回っているだけなんです。補助金目当てで出すとか、会社の宣伝として出しているところもある。無料なので、もしいい魚が釣れたら儲けものという感じで出しているところもある。待遇が悪くて、人がすぐ辞めちゃうので出しているところもある。とにかく、3ヵ月経つと更新されるので、また新規求人になる。だから、いい求人はないかと思って新規を探してみると、見たことのある求人ばかりなんです」
ハローワークの担当者にしつこく言われるのは、“ちゃんと連絡してくれ”、そして“結果を教えろ”ということでした。あなたは、いつ、どこで面接して、結果はどうだったのか。もし知らせなかったら、もう紹介しないぞと。自分の仕事のレポートを書くために、そのネタをくれ、というような話ばかりですよ」
「長期失業は、表面的にはIさんが追求している“引きこもり”と、あまり変わりません。カネがないから家にいるだけであって、ネット上では“自宅警備員”と呼んでいます。ほかにも、“一級在宅士”“代表戸締役社長”“ホームガーディアン”“職務放棄員”“閉鎖空間の神人”“内交官”なんていう名前を名乗っています」