リストラでは会社は救えない

■「定年生活の達人」(グループSR編、一ツ橋書店、2007年)を読む。
 年金、保険、税金の本であったので、流し読みして終わった。こういう本は最新の情報でないとあまり意味が無い。それほど、法律はせせこましく変わっているのだ。そろそろ、定年後の予算表でも作ろうかというきっかけになった。家族の年齢、収入と支出、家族のイベントなど。

■リストラでは会社は救えない
日経新聞からの抜粋である。
 「結局、彼らはお金があれば地球を何個でも買えると思っていた。短期的に『稼げる』と思い、三洋に群がっただけ」。野中はそう悔しげに振り返る。「技術やノウハウが詰まった社員もコストとみなされた」。再建の名のもと、数千人の社員が削減された。
「三洋をぐちゃぐちゃにした金融機関は許せない」との恨み節ももれるが、雇用を維持する「解」を持ち合わせているわけではない。「私は三洋を救えなかった。だから、偉そうなことは言えない」。それでも「リストラでは会社は立ち直らないし、救えない」との思いは、今なお強い。
 三洋だけではない。パナソニック、シャープ……。この2年間、関西だけでも電機業界から数万人の社員が会社を去った。リストラの果て、彼らはどこへ行ってしまったのか。