監視

■「孤独な放火魔」(夏樹静子著、文藝春秋、2013年)を読む。
 3編収録されていたが、全て裁判の話であった。日頃知らない世界が知れてうれしい反面、生々しい記述で創作なのか、実際の傍聴記録なのか分からない。量刑が決まるまでの過程や裁判員の気持ちが分かり新鮮であった。
 しかし、事件の内容は悲しいものばかりである。

■監視
日経新聞より抜粋である。
「ちょっと息抜きのつもりが、仕事と関係ないサイトに1時間没頭、公に言えない愚痴や上司の悪口を会社のメールで同僚とやりとり……。職場にありがちな光景だが、あなたの“サボり”がすべて会社に見られていることはご存じだろうか。
 労務行政研究所が企業の人事労務担当者に行ったアンケートによると、半数以上の企業が「インターネットの利用状況をモニタリング(監視)している」と回答。従業員1000人以上の会社では7割以上に上った。3年前のデータだが、同研究所の荻野敏成編集部長は「モニタリングをしている企業はさらに増えているはず」と話す。
 「会社に常に見られている」という自覚は持っておくべきだ。例えば、リストラ対象者を選抜する際の、“最後の一押し”としてパソコンの操作履歴が使われてしまう可能性も捨て切れない。息抜き程度のニュース記事閲覧を処分する会社は少ないだろうが、職場のパソコンやスマホが会社のものである以上、普段から襟を正しておいたほうがよさそうだ。」