「ブラック企業」電話相談

■「シルバー川柳」(みやぎシルバーネット+河出書房新社編集部編、河出書房新社、2013年)を読む。
「人生を 上りきらずに 下り坂」
「八十の坂 登りつめたが 視界ゼロ」
「金はない 借金もない さようなら」

■「ブラック企業」電話相談
産経ニュースより抜粋である。
長時間労働などで若者を使い捨てにするいわゆるブラック企業に対し厳しい姿勢で臨む方針を示した。国が“本気”になった背景には、ブラック企業が社会問題化し、若者を中心に不安が増大している現状がある。ブラック企業の実態把握のため、9月1日に1日限定で設けた電話相談はコールが鳴り止まなかった。
「月に100時間以上の残業をしているし、休日も出勤しているのに手当てがでない」
 「仕事上のノルマをこなせなかったら、小部屋に呼び出され2時間、説教を受けた」
 「深夜3時まで働いても年休取得を認めてもらえず、売り上げが悪いとたたかれる」
 ブラック企業の無料電話相談が実施された9月1日の日曜日。各労働局の担当者らがとる電話は、さながら“駆け込み寺”と化し、電話の向こうには悲痛な声があふれていた。この日1日で全国の相談電話に寄せられた1042件のうち、7割近くの相談が労働者本人からで、うち約半数が20〜30代の若者だった。
相談者は若者が多かったが、中年男性からも「追い出し部屋のような部署に異動させられ、長時間労働を強いられている。リストラ対象なのかもしれず、どうしたらいいのか」という深刻な相談が寄せられたという。
 一般的にブラック企業とは、若者を大量に採用し、長時間、過重な労働をさせた末、退職に追い込む企業のことを指す。だが、採用や退職者数が多いという数字だけでは分からないのも実情だ。
厚労省の対策は急ピッチで進んでいるが、多くの問題を内包しているブラック企業を完全になくすことは容易ではない。しかし、将来の国の担い手である若者をつぶしてしまうような企業を1社でもなくし、働きやすい労働環境を整えることは国の責務にもなりつつある。」