ブログ書き込みで処分

■「大往生したけりゃ医療とかかわるな」(中村仁一著、幻冬舎新書、2012年)を読む。
 サブタイトルが『自然死のすすめ』であり、予約して1年以上かかっていた。いろいろ考えさせられるとこが多かった。
「『死』という自然の営みは、本来、穏やかで安らかだったはずです。それを、医療が濃厚に関与することで、より悲惨で、より非人間的なもにに変貌させてしまったのです。」
「自然死は、いわゆる餓死ですが、その実態は次の様なものです。
 『飢餓』・・・脳内モルヒネ様物質が分泌される
 『脱水』・・・意識レベルが下がる
 『酸欠状態』・脳内モルヒネ様物質が分泌される
 『炭酸ガス貯溜』・・・麻酔作用あり」
「痛みや苦しみもなく、不安や恐怖や寂しさもなく、まどろみのうちに、この世からあの世へと移行する」
「普段から、死ぬ時のためのトレーニングを積んで置く必要があります。」
「私のモットー、救急車は呼ばない、乗らない、入院しない、手術はしない」
「『自分の死』を考えるのは、『死に方』を考えるのではなく、死ぬまでの『生き方』を考えること」
「自分の死を考える具体的な行動
 遺影を撮る、遺言を認める、別れの手紙、録画を準備する、したいことの優先順位を書きだす、死装束を誂える、骨壷を用意する、棺桶を手に入れる、事前指示書を完成する、解体・臓器提供の手続きをする、墓地・霊園を手に入れる、散骨の手続きをする、生前パーティを行う、死について家族と語る、物の整理をする」
「今日一日、明日死んでもいい生き方が出来たかを思う」
「コンドロイチンやグルコサミン、コラーゲンなどは、体内に吸収する段階で分解されてしまう」
「健康のためなら命もいらない」
贈る言葉
 ・起きて半畳 寝て一畳 天下を取っても二合半
 ・天命に任せて人事を尽くせ
 ・縁を大切に
 ・渋柿の 渋がそのまま 甘さかな
 ・人生は『苦』であると明らめよ」

■ブログ書き込みで処分
毎日新聞からの引用である。
経済産業省の男性キャリア官僚(51)が匿名ブログに、東日本大震災に関連して「復興は不要だ、と正論を言わない政治家は死ねばいいのに」などと書き込んでいたことが分かった。書き込みはネット上で次々と転載され、厳しく批判される事態になっている。この官僚は経産省や出向先での事情聴取に書き込んだことを認めているといい、同省は処分の検討を始めた。
 この官僚は経産省防衛省で課長を歴任し、今年6月末から経産省所管の独立行政法人に出向していた。同法人の説明では、今月25日に経産省在籍中に不適切な書き込みをしたことを認め、出向が解かれたという。
 ブログの問題の記述は2011年9月25日付。被災した三陸海岸沿岸は「ほぼ滅んでいる過疎地」で、高齢者が既得権を主張するため復興費用の負担が日本中に回されているという趣旨の書き込みをし、政治は「綺麗ごとばかり」と主張していた。
 事情聴取した経産省秘書課は「調査中だが、遺憾な事態。事実が確定すれば、速やかに厳正に対応する」と説明している。国家公務員法上の懲戒処分を行う場合は、経産省に復職させる人事異動が必要になる。
 キャリア官僚によるネット上の書き込みが問題化したケースでは今年6月、総務省から復興庁に出向して福島県の被災者支援を担当していた参事官がツイッターで市民団体や国会議員を「左翼のクソども」などと中傷していたことが表面化。停職30日の懲戒処分を受け、出向元の総務省に異動になった。」
 自分も気を付けようと思った。