個人の逆襲

■「地域自給のネットワーク」(井口隆史・桝潟俊子編著、有機農業選書コモンズ、2013年)を読む。
「TPPは〜〜地域自給はもとより、農山村や農がもつコモンズや人格形成機能、文化などの消滅にもつながっていくことは火を見るよりも明らかである。」
「表土を剥ぎ取って『除染』するのではなく、土と堆肥の力で放射性セシウムを土中に埋め込んで農作物には移行させない低減技術であることを、自らの実践をとおして実証した。」
「自給とは全てを自力でまかなうことではなく、地域の多くの人とつながり、土や自然とつながって、行動をともにしていくことなのです。」
「簡素で品位のある生き方」
「一人の百歩より百人の一歩が大事」
「抜いた草を集めて畑の隅に積み上げたり、肥料袋に入れて逆さまにしておくと、半年ほどで土に還るという。」
「自給を優先した食べものづくりこそ山村の豊かさである」

■個人の逆襲
日経ビジネスからの抜粋である。
「来年4月から8%への増税が決まった消費税。2015年には10%へとさらなる増税が検討されている。社会保障費の増加に歯止めがかからない以上、増税がこれで終わらない公算は大きい。
  ネットというインフラが整い、消費者がそれに慣れ親しんだ。そこに消費増税で8%の“価格メリット”が生まれる。この2つの相乗効果で、個人間取引が増えることは確実だ。
ネットというインフラの普及に消費税という家計に対する大きなインパクトが加わった。これまでの企業主体の取引という経済のルールは大きく変わろうとしている。」