社内失業者

■「泡沫日記」(酒井順子著、集英社、2013年)読む。
 なかなか楽しい本であった。タイトル通り日記である。人に読ませる日記というか、今のブログに通じるところもある。
「出版という行為は、不特定多数の方々に自分の思いをさらすとという、いわば精神的ストリップのような行為」

■社内失業者
週間ダイヤモンドからの抜粋である。
「雇用保蔵」。あなたは、この言葉を聞いたことがあるだろうか。これは、過剰雇用、あるいは社内ニートなどとも呼ばれる言葉だ。経済産業省潜在的な失業率(社内失業率)を推計しているが、潜在的失業者数と公式の失業者数との差を雇用保蔵者数という。たとえば2009年第1四半期の数値では、失業率が5%なのに対して、潜在的失業率は実に13.7%。潜在的失業者数は約905万人。雇用保蔵者数は600万人弱と推計された。
 雇用保蔵者とは、よりわかりやすく言えば、サラリーマンとして企業に雇われ、給料はもらっているのだが、それに見合うほど働いていない、給料に値する付加価値を出していない、要するにフリーライダーということだ。
 たとえば55歳になると、役員にならなかった管理職は部長であれ、次長であれ、課長であれ、その役職から外れて重職とは言えない仕事についてもらう。これが役職定年の意味だ。
役職定年は、定年とは違って、「働かなくていい」とは言っていない。ただ、「あなたにはもう重要な仕事はさせない」と言っている。」