ウェアラブル端末

■「ヨーロッパアルプス登山・ハイキング」(金原富士子著、本の泉社、2013年)を読む。
 夢がある。語学を学びなおしてドイツの山を歩きたいという夢である。この本はその動機付けとなる。しかし、字が細かく拾い読みになってしまった。まだまだ、先のことである。ユーロッパには何千というルートがあるという。
 気になったところを抜き書きする。
「歳をとってからの単独行は危険だ。」
「2時起床、3〜4時にはヘッドランプの明かりで出発し、登頂し、昼ごろには下ってしまうのが本場アルプス流である。」

ウェアラブル端末
ウェブからの引用である。
「 メガネや腕時計のように身に着けるコンピューター端末、ウェアラブル端末がスマートフォンに代わって普及すると予想される中で、そうしたシステムをいち早く職場に取り入れた会社がテレビで紹介された。
この会社では毎朝、160人の従業員に名刺型の端末を首から下げさせて誰と何分間話をしたか、どれくらい仕事に集中していたかなどのデータを収集し業績アップに繋げているのだという。ネットでは「未来の社会が恐ろしすぎる」などといった悲鳴が上がった。
ウェアラブル端末で働き方が変わる?
ウェアラブル端末の特集を放送したのは2013年11月26日のNHKクローズアップ現代」。ウェアラブル端末というのはメガネ型、腕時計型などがあり、音声などの操作で写真を撮影したり、その写真をネットで送信したり、メガネ型ならば現在見ている風景を、写真や文字で告知するといった仕様が開発されている。
番組ではこのウェアラブル端末を職場に取り入れている会社や病院を紹介した。病院では手術の準備をするため器具や薬品を揃えるのが看護師にとって大変な仕事だったが、メガネ型のウェアラブル端末を装着することで、どこに何が収納されているかすぐ分かるようになった。また、間違った作業をしてしまった場合は端末が警告を出すため「医療の素人」でも準備ができるようになった、と説明した。
そして、仕事現場で使っているという会社が紹介されるとネットでは「恐ろしい世界だ」「会社でのプライバシーは?」などといった悲鳴が上がってしまった。
その会社は飲食店などに人材募集の広告を売り込むのが仕事で、毎朝160人の電話オペレーターに名刺を少し大きくし厚くしたような端末を配り装着させる。従業員一人一人の仕事、休憩など1日全ての行動を記録し、いつ立ったのか座ったのか、いつどこに行ったのか、誰と誰がどれくらいの間会話し、その会話が熱心なものだったのかどうか、どんな仕事をしてどれくらい集中していたのか、などすべての記録を集めている。
理由は、業績アップにつなげるため。データを分析して分かったのは、休憩時間に同僚と楽しく会話している人が業績がよかったこと。従業員に楽しく会話するようにさせたところ、業績がこれまでより10%上がった、という。誰と誰がどれだけ話したかのコミュニケーションマップを作っているため、会話が少ない従業員に話しかけるのが上司の重要な仕事になった。こうしたシステムは従業員のどんな行動が業績に結び付くかをコンピューターが自動的に見つけ出すため、まだまだ業績は向上するだろうという説明が入った。
この番組に出演した東京女子大学黒崎政男教授はこの様子を見て、
「うーん、ここまで来たか。ウルトラ管理社会に、プライバシーの消滅まで感じさせる。我々のモチベーションが物事を成立させる、というのが失われるかもしれません」
と驚いていた。コンピューターは便利なものだけれども、人間を補助するものから人間を使うものに変わり、人間がロボット化していく可能性も示唆していた。」