今年の漢字

■「太宰治賞2013」(筑摩書房編集部、筑摩書房、2013年)を読む。
 受賞作1編と最終選考3編が収められていた。流石に1500編ほどの頂点の作品であり、力作揃いであった。しかし私の関心は、作品募集の方にあった。
50枚〜300枚、40字×30行は書けるだろうか。まあ、難しいだろうな。最初のページに予選通過作品のタイトルと名前だけが100ほど紹介されている。まずは、ここからか。

今年の漢字
日経ビジネスからの引用である。
「2013年を象徴する漢字一字は何であろうか?
 筆者の予想はズバリ、『倍』。その理由は3つある。
 1つ目は、今年のテレビドラマ(7〜9月期)で高視聴率を記録したTBS系放映の日曜劇場「半沢直樹」の中での名台詞、「倍返し」の『倍』だ。これについては皆さんの中にも、うなずいていただける方が多いかもしれない。
 あとの2つは、一応、エコノミストらしい視点の理由としなければなるまい。2つ目は、今年の最たる経済キーワードである「アベノミクス」を発動した張本人、安倍晋三首相の名前にある『倍』。
 そして3つ目が、今年4月に日銀が異次元緩和を決定し、新たに政策目標としたマネタリーベースを2年で「2倍」にするとしたスローガンにある『倍』だ。
 1つ目の「倍返し」も、番組視聴率の大きさや、視聴者のビジネスパーソンたちの日常の仕事に対する“士気向上”につながったとすれば、経済効果はそれなりにあったのかもしれない。
 その経済効果の観点で言えば、今年を振り返るにあたり、やはり、「安倍首相による『倍返し』」とも言えそうな「アベノミクス」は歴史を刻んだことになるだろう。」