追い出し部屋

■「小さいおじさん」(尾崎英子著、文藝春秋、2013年)を読む。
 なかなか面白い。小さいおじさんがアクセントになっているが、基本的に日常+αを描いているように感じた。こういうのは、安心して読める。
「木の精霊の、こだま。」
「谺(こだま)」
「こちら銀木犀、金木犀のお母さん〜」
「その人の生き方とか生活とか、感情もそう・・・・顔でごまかしていても手には表れる」

■追い出し部屋
ある記事からの抜粋である。
「会社を辞めてもらうために仕事を取りあげ、「社内失業者」にして、劣悪な環境の職場に配置、研修の名のもとに転職先を探させたりする「追い出し部屋」がなくならない。それどころか、広がっている気配すらある。
いったい、なぜなくならないのか――。
パナソニック日立製作所ソニーNEC朝日生命、ゲーム大手のコナミ、最近ではミクシィでもその存在がうわさになった「追い出し部屋」。「事業・人材強化センター」や「キャリア開発課」、「人材調整室」、「資料編集室」などと、もっともらしい部署名がついてはいるが、実態は過酷だ。自宅待機になったり、正社員なのに受付で「ゲスト」と書かれたプレートをもらわないと社内に入れない、デスクやパソコンは取り上げられ、内線しかかからない電話をあてがわれる、といった具合だ。そこで、しかたなく社内外の仕事探しをする。
「配属されたら二度と戻ってこられない」と、社内ではみられ、「追い出し部屋」といわれる。発覚した当初は、リストラに必死だった製造業が中心だったが、最近ではサービス業やIT業界に波及。業績が回復するなかでも、経営不振企業では「追い出される」社員は、少なくないようだ。」