異動と人材育成

■「『あはれ』から『もののあはれ』へ」(竹内寛子著、岩浪書店、2012年)を読む。
 難しく、途中からは拾い読みになってしまった。評論の世界は苦手である。

■異動と人材育成
日経ビジネスからの引用である。
「やっぱり、どこまで行っても価値を生むのは人です。
個人のイノベーションに懸けるしかない。では、人はどんな時にイノベーションを起こすのかというと、それは色々な人との議論やコミュニケーションの中にしかないと思っています。
今年から「ジョブチェン」という制度を始めて、同じ業務に3年以上就いている社員は優先的に希望する部署に異動できるという仕組みを入れたんですね。それでも、異動しない社員には、強制的に違う部署に異動する制度も入れました。とにかく同じ業務に長く携わり過ぎないということをルール化しました。
一つの仕事にこだわり続けるのもいいけれど、その仕事を離れて客観的に見つめることが、さらにその業務を知ることになるかもしれない。だから一度引いて、違う仕事をやってみる本当の雇用責任というのは、その人の人生を考えてあげるということなんだと思うんですよね。確かに、これまでの日本企業の雇用責任というと、人をクビにしないことと同義だったかもしれない。けれど、そんな状況はどんどん変わってきています。
というのはとても大事なことだと思うんです。
 自己責任の割合も大きくなるから、社員にとっては厳しい面もあります。けれど、宮坂も「株式会社オレ」と言うように、最後に決めるのは自分なんですよね。やりたいことを見つけるための支援はするし、何よりもやりたい仕事に向かって走る人を全力で応援します。」