NEET株式会社

■「たとえ明日世界が滅びようとも」(藤原新也著、東京書籍、2013年)を読む。
 タイトルが過激であった、
「人はみな孤独の中で死ぬのだ。」
「夢泡沫の歌」
「いのちの最後まで仕事に出し切って、ひとり旅立たれた。」
「日本人は口に出す言葉が身体化する民族」
「信ずることそれ自体の怠慢と愚かさを身をもって説いた」
「四国巡りは確かに寺巡りではあるが、じつは人との出会いによって学ぶことが巡りの意味のように思える」
「禊はその身体の奥深くにある生命の根源的な力を引き出す作用がある」
「牡蠣を生で食する方法は〜殺菌溶液に中にぶち込んで30分も浸しておけばよい。」
「生きていくための『食い物を作る』という人間にとって基本的な事を他の国にまかせていて、それに何が入っていたと騒ぐのは、自分の尻を他人に拭いてもらっていて汚れていると騒ぐに等しい。」
「ゆっくり歩く者は遠くまで行ける」

NEET株式会社
あるブログからの引用である。
「学校に行かず、仕事も持たない「ニート」と呼ばれる若者たち166人が、自分たちで会社をつくって、独自の商品開発に取り組むことになった。社名はその名も、「NEET株式会社」。インターネットを通じて全国から意欲のあるニートを募り、一人6000円を出資して2013年11月に創業した。
全員が取締役で、平均年齢は27.9歳。10代と20代が65%を占める。就業規則や出勤時間はなく、社長は取締役が日替わりで務める。代表取締役会長には企画段階から中心となった、唯一ニートでない慶応大学SFC研究所上席訪問所員の若新雄純氏が就いた。
12月10日の記者会見には、このうちの19人が出席。若新氏は「ニートのような少数派は負のレッテルを貼られがち。マニアックさを生かして、ただの労働・生産ではなく、創作・創造へと発展させたい」と話す。
「飲んだら脱力する逆エナジードリンク」や「可愛い女の子の部屋の空気の缶詰」、「ニートブラック企業と戦うゲーム」などの企画を考案。インターネットで投資を募りながら、メーカーに企画を持ち込むなどして事業化していくという。
総務省によると、働かず、学校にも行っていない15〜34歳までの若者は、2012年の時点で63万人にのぼっている。」