毎日コーヒー

■「四国遍路」(真鍋俊照著、NHK出版、2012年)を読む。
 NHKの番組がきっかけになって出版されたという。この関連は何冊か読んでいるが、いつも感動がある。
「ただスタンプラリーのようにまわるだけでは、四国遍路という巡礼の神髄は理解できません。」
「今日でもお遍路さんが本堂や太師堂で拝むとき、二百六十二文字の『般若心経』を唱えますが、その前に十善戒をこころから念じるのです。」
「迷理の煩悩に八十八あり」
「四国遍路をおこなう人は転生して救われるはずです。」
「四国遍路の工程は、東、南、西、北、中と位置づけられる。〜阿波、土佐、伊予、讃岐、高野山を順に回る」
「逆打ちという左旋によるまわり方を、順打ちと交互におこなうことにより、身体的バランスを保つことができます。」
「山岳修行は、山々を歩きまわることで山の精霊を同化することを目指していました。」
「一歩一歩自分の脚で歩いてまわるのが本来の四国遍路の姿です。」
「自由に鐘がつける札所ならば、かならず最初に打ち、それから参拝しましょう。」
石鎚山弘法大師空海が若い時に霊山修行した土地」
「一度は父のため、一度は母のため、一度は自身のため、三たび巡礼せよ。」
「遍路は死ぬことに備えるとともに、生の意味を考えることでもある」

■毎日コーヒー
日経新聞からの引用である。
 「肝炎や肝硬変といったC型慢性肝疾患の患者で毎日1杯以上のドリップコーヒーを飲む人は肝臓の機能が改善するとの研究結果を大阪市立大のチームがまとめ、11日付の米オンライン科学誌プロスワンに発表した。
 大阪市立大病院を受診した20〜80代の患者376人で、肝細胞が壊れると上昇するアラニン・アミノトランスフェラーゼ(ALT)という酵素量の変化と、コーヒーを飲む頻度の関係を調べた。
 ドリップコーヒーを1杯以上飲んでいた人は飲んでいない人に比べ、1年後のALT値が正常値を維持していたり低下したりした人が多かった。量を飲めば飲むほど、効果が上がっていた。
 理由は不明だが、缶コーヒーやインスタントコーヒー、カフェインが入っていないコーヒーを飲んでいた人では効果があまりなかった。
 研究チームの佐々木八千代准教授(老年看護学)は「肝炎は10〜20年で肝硬変に移行するとされており、さらに長期的な調査をしたい」と話した。これまでに、同じチームの大藤さとこ講師(公衆衛生学)がコーヒーに肝がんの発生を抑える効果があるとの研究成果を発表していた。」