50歳代の管理職

■「直角死」(清水國明著、日東書院、2005年)を読む。
 「あのねのね」が直ぐに頭に思い浮かぶ。何年か前に講演に来ていたので無料のため聞きにいった。この時は、政府の手先なのか、さかんに投資、投資と呼びかけていた。講演の最後に、投資をしたくなった人は手を挙げて欲しいと言われ、付き合いで挙手したことなど思い出す。あんなものまともな人間のやる行為ではないと思っている。
 この本は、自分の考えに近く拍手喝さいである。
「死に様を決めてから、生き様決めようと取り組んでいます。」
「お金め、コノヤロと思っている人のところには、決してお金はやってこない」
「世間のいいかげんな年齢に関する基準に合わせて、無理しないように生きていることが、限界点をどんどん右肩下がりにしています。」
「50歳という年齢はいつ死んでもおかしくない時期」
「これから死ぬまでに自分には暑い夏が何回やってくるのだろう?」
「雨乞いをすると100パーセントの確率で雨を降らせることができる部族がいる〜〜
その理由とは『雨が降るまで祈り続けているから』」
「素直に感動する生き方」
「理想なのは、金銭が絡まず、血縁、地縁、職縁も関係なく、ただ楽しいという縁だけで集う仲間が集まる場所にある、自分の居場所です。」
「楽を突き詰めて行くと、その先には『寝たきり』状態が待っています。」
「実際に50歳になっても、人生の半ば、もしくは後半戦に突入したという自覚が無い人がいます。嫌な事、辛いことから目をそらし、現実に気付くのを先送りしてきた生き方のせいです。」
「あえて、リスクを取りに行く生き方」
「カーナビがないことで目的地にたどり着けないのは、不便だからではなく直感力という能力が衰えていることの証拠」
「書を捨てよ、森に聞け」
「50歳を過ぎたらいっぱい目標を作り、欲張りに生きて行くほうが絶対に楽しいです。」

■50歳代の管理職
日経新聞からの引用である。
 「東京電力は来春から50歳代の管理職を福島県に派遣し、賠償や除染の支援業務にあてる方針を固めた。対象は500人規模とみられる。同時に同県で業務にあたる職員の給与を上積みして待遇を改善する。福島復興に全力で取り組む姿勢を示すとともに管理職の若返りを進める。
 年末に改定する総合特別事業計画(再建計画)に盛り込む。
 東日本大震災が発生した時点で50歳以上だった全ての管理職が対象で、役職を外したうえで派遣する方向で調整している。部長級職員らが主な対象とみられる。役員は対象外。複数回に分けて順次、異動させる。福島の復興業務のけん引役になってもらう。本社と支社の中間的な組織である10支店を廃止するなどして人員を浮かせる。
 本社の管理職の若返りを進める狙いもある。再建計画では新規事業に積極的に取り組み、他の電力会社やガス会社と競争する方針を打ち出す。柔軟な発想ができる若手社員を管理職に登用して士気を高める。」