東北派遣

■「銀行支店長、走る」(江上 剛著、実業之日本社、2013年)を読む。
 分厚く380ページもあったが、面白く2日で読んでしまった。この手の話はいい。少しは実話がテーマになっていると思うと楽しい。今回も勧善懲悪というスタイルで溜飲が下がった。中国の古典が至る所に散りばめられており、教養も身に着く。著者は、雑誌で中国の古典を使ったコラムを連載しているし、ある金融機関の長に赴任して直ぐにやめたのは最近のことである。

■東北派遣
朝日新聞からの引用である。
茨城県かすみがうら市で部長11人のうち6人が辞職の意向を示す異例の事態となっている。うち5人は、東日本大震災の復興支援で東北3県への2年間の派遣を指示された。家庭の事情などをあげて拒んだが、市長は「言うことを聞けないなら辞めてもらう」と強硬姿勢を示している。
 宮嶋光昭市長(69)によると、被災した東北3県から職員の派遣要請を受けた市長は、11月に全職員を対象に希望者を募った。しかし、1人しか応募がなく、12月13日に総務、市民、土木、教育、会計の部長5人に派遣に応じるよう求めた。
 これに対し、全員が「受けられません」と拒み、数人はその場で「辞めます」と伝えた。残りも17日に来年3月の退職を申し出た。部長側は「親の介護がある」「自分の健康問題がある」などと事情を訴えたという。」