睡眠の質

■「ソーシャルデザイン50の方法」(今 一生著、中公新書ラクレ、2013年)を読む。
 社会起業家について興味が湧いてきており手に取った。最初に考えていたより進んでいることに驚きがあった。
「物書きの仕事の価値は、『現代社会に生きる人にとって有益な情報を提供すること』そのものにある。」
「若い世代には『ごめんなさい』と言いたい。」
「有事のときこそ、自給自足できる人の強さを思い知る。」
里山を宝物だと思わざるを得ません。」
「会社に雇われなければ、通勤・就労でとられる分だけ時間の余裕がある。」
「より良い社会を作るための消費を選ぶ人が増えて来た動向を『ソーシャル消費』と呼んでいる。」

■睡眠の質
ある記事からの抜粋である。
「1980年代に米中西部の労働者階級の家庭で育ったこともあり、私は睡眠が真っ先に削ぎ落とすべきコストであることを学んだ。私が若いころに尊敬していた人たちは決まって、ほんの数時間の睡眠しかとっていないことを自慢していた。
  睡眠が十分取れていないときには同じ人物とは思えないようになり、それは明確に現れる。睡眠が十分でなければ、ネガティブな出来事の連鎖につながりかねない。仕事ではあまり成果を出せず、いつもしている運動ができず、食生活も乱れる。
 就寝前の数時間に何をするかが最も重要だ。米国民の90%以上が就寝前の1時間に電子ツールを使用していることを認めている。これは明らかに問題だ。あなたが認識していないかもしれないことは、こうした機器からの光だけでも、メラトニンの水準は最大20%も抑制されるということだ。このメラトニンの抑制は睡眠にとってもっと直接的な脅威となる。こうした問題を回避するために、通常の就寝時間の1時間前には電子機器の使用をすべて停止し、就寝前の数時間は明るい光を避けたほうがいい。
 睡眠時間はコストではなく、前向きな投資だということを覚えていてほしい。この話題に関するすべての調査は、睡眠は家庭でも職場でも本質的な価値と考える必要があることを示している。
 睡眠を犠牲にすることは、もはや強さの証しとはならない。」