中国汚染パニック

■「ちょっと早めの老い支度」(岸本葉子著、オレンジページ、2012年)を読む。
「いくつになっても社会勉強」
「張り切りすぎの日々のもたらす無意識のストレスが、衝動買いに向かわせた」
「機械が進化し、自分はどんどん退化する」
基礎代謝を上げて脂肪を燃やす。」
「野菜ジュースを毎朝作って飲んでいる」
「ひとつを完了してから次へ移る」
「筋肉って、〜一年に1%落ちます」
「どんな年代でやっても、運動には必ずいい効果があります。」
「男性の認知症の発生年齢を見ると、五十代、六十代からゆっくりとしたカーブで増える」
「部屋のドアは閉めない」
「老いに向かって先立つものは、やはりお金だ。」
リーマンショック。約半分に目減りした。」
「守りへシフトする年齢」
「60歳からは年金暮らしの練習期間のつもりでやって見よう」
「人生の持ち時間は有限だ。」
「今は今として精いっぱい享受する。」

■中国汚染パニック
日経ビジネスの編集長メールから引用である。

 「PM2.5(微小粒子状物質)の飛散量が多い時には、窓を開けずに、たばこを
家の中で吸っているよ」。先日、九州の知り合いにこう言われ、思わず返答に
窮しました。

 考えてみれば、PM2.5を巡る日本と中国の関係は、喫煙者とそうでない人の関
係に似ているかもしれません。非喫煙者にとって、近くでたばこを吸っている人
の煙が風に揺られて流れてくるのは不快なものです。神経質な人であれば、知人
や同僚が喫煙ルームから帰ってきた時の微かなたばこのにおいまで気になってし
まいます。しかし、普段おつき合いのある人に、「迷惑だから、たばこは吸わな
いで」と強く言うのも、はばかられます。喫煙者にとって、たばこは禁煙したく
ても、なかなかやめられないものです。

 「1964年の東京オリンピック時の東京と、2008年の北京オリンピック時の北京
市の大気汚染は同じ程度。我々も東京のような青空を取り戻したい」。今号の特
集にこんな北京市環境保護局の副局長の発言が出てきます。

 中国の深刻な大気汚染は、日本もかつて通ってきた道です。経済が成長する時
、その歪みは環境汚染という形で表れます。それに中国製品を全く使わない日本
の消費者はほとんどいません。中国は汚染を出しながら、日本人の生活を支えて
きた側面もあります。結局、我々がすべきことは、「PM2.5の日本への飛散は迷
惑だ」と声高に叫ぶよりも、歴史の中で学んできた環境対策を、伝えていくこと
ではないでしょうか。